しばらくして思い出したのけれど,月を指さすことはそもそもやってはいけないこととされていたのではないだろうか。
そう思ってネットで調べてみると,どうも台湾では「丸くて大きな月を指さすと,翌朝月の女神に耳を切られてしまう」と言われているらしい。私はそれをどこかでうろ覚えしたのだろう。そもそも日本では月は男性神のはずだから,このタブーは我が国のものではないだろう。
しかし,面白いのは耳を切られるのを防ぐために,指さした後に耳を手で押さえるとか,耳たぶをつかむなどという対処法も同時に伝わっていることである。まるで雷がなるとおへそを手で隠す,みたいである。
ネットで調べるかぎり,日本では月を指さすことはタブーとされてはいないらしい。しかし,月は死と再生の象徴であり,人は太古からその魔力を信じてきた。軽々に指さすことはあまり良くないことなのかもしれないな,とも思う。
#今回は「指月の指」の補足ということで。
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