久しぶりに,最近の若者たちを見て思うこと.
シリーズ第3弾である.
(3) 自分の尺度で,容易にモノを捨て,
伝統を断ち切る
モノを捨てることが悪いのではない.
ただ熟慮無く,自分に不必要になったモノを
ポンポンと捨てる人が多い.
たとえば,家具など.
まだ使えるモノでも,自分が使わなければ
すぐに捨てる.
まぁ,それを薦める本もあるくらいだから,
良いといえば,良いのだけれど,
あまりにももったいなくはないか.
たとえば,研究室にある回路も
まだ部品を取り外せば使えるけれど,
それが面倒くさくて,捨ててしまう.
短い配線などもジャンパ線として便利なのに,
躊躇無く捨てる.
もう少し考えて欲しいと思う.
同様に,過去から続いている行事などを
面倒くさいからということで,
つまりは自分の尺度で,やめてしまう.
過去に続けてきた人たちの苦労など
あまり考えもしない.
ずいぶん前の話になるのだけれど
(最近の若者ではないか...)
大学の合氣道部で伝統的に続いている
「追い出し会」という荒稽古がある.
卒業予定の部員が,45分間,
OBも含めた部員全員から
攻撃を受け,それをさばき続ける稽古である.
受ける方は当然かなりしんどく,
かなりのダメージを受ける.
(稽古後はふらふらである)
しかし,それが(その時点で)20年以上
続いてきたのはそれなりの理由がある.
また,継続してきた過去の先輩方の
努力も考えなければならない.
しかし,その年の幹部は,
これを危険だからという理由で
安易にやめようとしたのである.
これを聞いて,当然師範やOBは激怒した.
やめようというのであれば,
幹部は過去のOBの皆さんに許可を
もらってこい,と言った.
伝統とはそれだけの重みがあるのである.
それが,その年の幹部の一存だけで
中断を決められるものではないのである.
これは過去の話だけれど,
現在の学生たちを見ても,
面倒くさいから,という理由で
すぐにやめようとする.
そういう安易さが,腹を立てさせるのである.
もちろん,過去から続く悪しき伝統もあるだろう.
それらは速やかに断ち切らねばならない.
しかし,伝統という慣性は,悪しきものでも
働いているのである.
その慣性を考えて対処しなければ,
あちらこちらで問題の原因となってしまう.
もしも私が会社の上司だったら,
そうした若者を採用したくない.
なぜならば,会社では過去からの継続に
よって業務が行われているのであり,
それを配属された一社員の所存で,
やめたり,書類を捨てたりされては困るからである.
職というものをよく考えれば,
適切に行動できるはずである.
つまりは,現在の若者は,
モノにあふれた時代に育ち,
面倒くさい他人からの押しつけが
いやでいやでたまらないということなのだろう.
でも社会はそんなことでは動いていないのである.
次回は,こうした若者たちの根底にある,
「自分の気持ち第一主義」について
考えて(愚痴をこぼして)みたいと思う.
シリーズ:「最近の若者たちは...」
(1) 将来に大きな希望を持っていない若者たち
(2) 最適解・最短距離を求める若者たち
2010年11月25日木曜日
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