2007年11月27日火曜日

パワエレのマンガはないものか

パワーエレクトロニクス(パワエレ)の分野で,
人材が不足しているらしい.

電機メーカ等も最近景気が良くなってきて,
家電の分野でも,パワエレの知識を持つ人が
欲しくてたまらない他,
電力の分野でも,半導体変換器による電力制御の
重要性が高まると同時に,電力会社もまた設備投資を増やしており,
重電分野でも人が足りないという.
もちろん,太陽光発電,風力発電でもパワエレは不可欠だ.

そして自動車.
あと何十年後には,すべての車にモータが
積まれているだろうことに異論を唱える人は少ないだろう.
今は自動車メーカへのパワエレ技術者の流出が
問題になるくらいである.

どうしてこれで大学の電気系の人気が低いのか,
本当に残念でならない.
各メーカ,電力会社の社長あたりが,
これからの時代はパワエレだ!と
一言高校生向けに言ってくれればいいのに,と思う.

確かにパワエレは地味である.
回路自体は動かない.
もちろん,モータを駆動するから,
ハイブリッド自動車,電車,ロボットと
すべての心臓部に含まれているけれど,
残念ながらそれ自体は地味である.

オシロスコープなどで電流・電圧波形を見て
初めて動いていることがわかる代物である.
だから本当に注目を集めにくい.

子供むけにパワエレをテーマとしたマンガでも
誰か書いてくれないかと思う.

昔,「巨人の星」,「ドカベン」によって,
野球ブームがあった.
「タイガーマスク」,
「プロレススーパースター列伝」によって,
プロレスブームがあった.
「キャプテン翼」によって,サッカーブームが,
「スラムダンク」によって,バスケットブームが,
そして「空手バカ一代」によって格闘技ブームが,
それぞれ巻き起こった.

こうしてみるとマンガの影響力は非常に大きい.
スポーツだけではない.
「ヒカルの碁」で囲碁のブームが起こったし,
「動物のお医者さん」では獣医ブームが,
最近では「のだめカンタービレ」によって
クラシックブームが起こった.
別に激しい動きがあるテーマだけとは限らないはずだ.

はんだごてを片手に必殺技ですごい回路を作るとか,
新しいパワーデバイスを用いた超高性能の回路が
世界を救うとか,そうした夢を子供たちに与える
パワエレのマンガは描けないものか,
そう,つまらない想像をときどきする.

ロボコンはあっても,
パワエレコンは難しい.
やっぱり高校生たちは盛り上がらないだろうなぁ.

なんとか魅力あるパワエレにできないものか.
そうつねづね考えている.

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