2007年11月7日水曜日

手帳を買う

来年用の手帳を買う.
何も書かれていない新しい手帳を手に取ると,
なぜかうれしくなる.
来年が良い年になることを期待するからだろうか.

学生の頃,手帳なんて全然必要じゃなかった.
すべてのスケジュールは頭の中で管理することができた.
(もちろん,ときどきポカをしたけれど)

働き始めて,手帳が不可欠となった.
手帳はまずスケジュールを管理する.
ミーティングのダブルブッキングなどをしてしまうと,
顔面蒼白になる.
とにかくこうしたエラーを起こさないために,
スケジュールだけはしっかりと管理したい.

次にアイデアのネタ帳として使う.
とにかくすべてのアイデアを書きこんでいく.
だから私の手帳はフォーマットが固定されていない.
適宜好きなようにページを埋めていくだけである.
このアイデア帳を一冊にまとめておくということが
大切なのである.

私は,少し前まで電子手帳(PDA)を使用していた.
スケジュールが頻繁に変更されるため,
紙の手帳では予定の書き換えですぐに一杯になってしまうからだ.

PDAはずいぶんと重宝した.
PCの予定表とも同期できるし,
予定の変更も簡単だ.
メールの内容やデジタルのファイルを
すぐに持ち出すこともできる.

ただ私が使っていたPDAの電池がへたり,
新しいPDAを購入しようかという時に
選択肢があまりにも少なかった.
Palm関係のPDAが日本から次々と撤退したためだ.
私が愛用していたSONYのCLIEももう新規モデルは出ない.

今までのものを電池を交換して使用しようかと
思いもしたが,Vistaの導入や新しいソフトがPDA側に
あまり開発されていないということもあり,
しばらく紙の手帳に戻ったのである.

PDAは現在ではビジネスフォンに統合されつつある.
日本でも数機種が入手できるようになってきた.
もう少し期が熟したらそちらの方に移ろうかなとも思っている.
電話,手帳,カメラ.
ビジネスツールとしては最強であるからだ.

しかし,最近は紙の手帳の良さも再認識している.
手帳のスペースに絵を描く(電気回路図が多いけれど).
デザインを描く(どこかのデザインをメモるだけでけど).
こうした作業が次のアイデアの発火を促すことも多い.
このような目的のためには白い紙と色ボールペンが適しているようだ.

来年も紙手帳が主役である.
白い手帳は,なにか期待を持たせてくれる.
ここにどんな予定が書き込まれていくのだろう.

しかし,養老孟司氏は予定が決定している未来は,
未来ではないと話していたという.
スケジュールが埋まった手帳は,
もはや未来を示すものではなくなる.
だがそれは自分の仕事の履歴を示すものになる.
それは今年の手帳を見ても実感する.

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