2007年11月20日火曜日

睡眠と意識のClock Up

強烈に眠たくなるときがある.
それが今日だった.

車を運転していても集中力がなくなる(危ない!).
キーボードを打っていてもミスタイプが目立つ.
そしてポカが多くなる.

今日のポカは,雑誌を洗濯機で洗ってしまう事態を招いた.
もちろん直接雑誌を洗ったわけではないけれど,
洗濯かごの中に雑誌を入れたままにしていたばかりに,
雑誌も稽古のための道着とともに洗われてしまったのである.

大失態.
洗われた雑誌は「coyote 10月号」.
大判の厚い雑誌が紙くずとなってしまった.
道着もちぎれた紙くずまみれ.
本当に情けない.
家族のみなさんがブーブー言いながら,
紙くずだらけの洗濯槽の中や,
紙くずだらけに灰色になってしまった道着を
綺麗にしてくれた.
本当に申し訳ない.

睡眠不足になると,いつもこうだ.
ポカが多くなる.
失敗だらけでみなに迷惑をかける.

こうしたときは眠るに限る.
長時間の睡眠は新しい自分にrenewalしてくれる.
頭脳がClock Upするのだ.
計算処理速度がぐっと上がるような気がするのだ.

脳はもともと並列処理を行うようにできているようだ.
脳の中には,いくつもの意識が存在しており,
それぞれが,おのおのの処理を行っているような気がする.
しかし,自分が意識できる意識はひとつだけで(顕在意識),
その意識を中心にあとはNetworkでつながれているような気がするのだ.

それぞれの意識の中で行われた計算結果は,
まるで液体の中を泡のように浮かび上がってくる.
その泡を捕まえることによって,
私たちの意識にアイデアや考えが生まれるのではないだろうか.
そんなモデルが私の実感としてある.

自分の顕在意識とは別に並列処理が行われている.
例えばキーボードを叩くという行為.
私はいちいちキーボードのキー位置を意識していない.
今では考えが浮かんだとおりに手が自動的に動く.
この「自動的に」ということが,実は他のサブ意識が,
私の指と手を制御しているのである.

この処理がうまく行われているために,
意識の中に空白のWorking Memoryのスペースを確保する.
これが眠るということの意味の一つであると思う.
この眠っている間に,起きている間に積もり積もった考えが整理される.
それらは圧縮されて脳の中に格納される.
そして空白のスペースが新たに生じるのである.
このスペースをうまく用いて,
各サブ意識の計算速度は向上するのである.

もちろん,それぞれの意識で働いているCPUの演算速度も向上するし,
その意識を結ぶネットワークの通信速度も向上する.
バスも太くなる.
こうしてアイデアの結合は強くなり,また新たな発想を生む.

つまり眠ることは,私にとって新しい発想のために不可欠なのである.
まずは,とにかく仕事を忘れて布団の中にもぐりこむ.
9時間以上は眠りたい.
そうすれば,朝には新しい自分になっているような気がする.
毎朝,私は生まれ変わっている,と思うことは
私の生活において重要な意味を持っている.


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それにしてもcoyoteがだめになってしまったことは,
返す返すも残念だ.
この号は,柴田元幸氏がポールオースターの作品
「CITY OF GLASS」の全訳が掲載されていたもので,
途中まで興味深く読んでいた.
まだ10%程度の読了率だった.
あぁ,結末が気になる.
単行本に収録されるのはいつのことか.
首を長くして待つことになりそうだ.

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