朝の通勤時にはNHK-FMを聴くことが多い.
今日はメンデルスゾーンの特集だった.
バイオリンコンチェルト第3楽章を途中から聴く.
ハイフェッツのバイオリンが冴えまくっている演奏だった.
聴き飽きるくらいよく聴く曲だけれど,
こうしていい演奏だと知らず知らず聴き入ってしまう.
そしてやっぱり名曲なのだと納得する.
つづいてルター作曲のコラールが流れ,
そしてその曲が用いられている交響曲第5番「宗教改革」が流れた.
ラジオの解説を聞いて驚いたのは,
メンデルスゾーンがこれらの曲を作曲したのは
38歳に夭折するまでの短い間であったということである.
「成熟したころの作品で」などと解説されていはいたけれど,
私の年齢よりもずっと若い.
恐ろしい才能である.
私はもう少しで40歳になろうとしているが,
とても成熟などという言葉は使えない.
未熟も未熟,青二才のままである.
(余談ではあるが,今度「椿三十郎」がリメイクされたらしい.
作中,主人公が名前を訊かれ,
「椿,椿三十郎,もうそろそろ四十郎ですが」
などと答えるシーンがあるけれども,
まさに私もそうした年になった.
あぁ,あの渋さは私にはないなぁ.
「俺か・・・、俺の名前は、桑畑三十郎。
もうそろそろ四十郎だがな」(「用心棒」)
このセリフを言っても,
誰も吹き出さないような人物に
なりたいものである.)
昔には,早熟の天才が多くいたのかもしれない.
また若くして事を成し遂げた人物も多いような気がする.
昨日,11月15日は坂本竜馬の命日だった.
(実際,旧暦だと異なる日なのかもしれない)
彼も30歳を越えたくらいで亡くなっている.
40歳を目前にして,
私はこれまでの人生で何をしてきたのだろうと
問わずにはいられない.
上をみれば,とてつもない人たちがいて,
自分の至らなさを思い知らされる.
しかし,そうしたことは成長していく上で
非常に大切だと思う.
偏差値世代は自分の横だけを見て安心する傾向がある.
縦の流れをみれば,自分たちがいかに昔に比べ
なまっちょろいかを思い知る.
ゆとり世代の学生のみなさんは,
特に縦の視点を持つことが大切なのだと思う.
2007年11月16日金曜日
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