2008年4月9日水曜日

継続するヒンズースクワット

先日,朝の通勤時に妙な人を見た.
信号待ちで交差点で車を停めたのだけれど,
その交差点のショッピングセンターの玄関の前で,
30代くらいの男性が,なぜか手を首の後ろに組んで,
スクワットを繰り返している.

髪は角刈りが伸びた感じ.
歩道の信号の色には関係なく,
どこを見ているのか視線をまっすぐにして
ただ黙々と屈伸を繰り返していた.
足もとにカバンが置いてあるのをみると,
誰かを待っているのかもしれない.
しかし,上半身はTシャツっぽくて,
下半身はスラックスを履いていたようだった.
ちょっと仕事という風には見えない.

朝8:00からなぜこんなところで
エクササイズをする必要があるのか.
気にはなったけれど,信号が青に変わったので
車を発車させた.

世の中にはいろいろな人がいるから,
どうということはないのだけれど,
妙に気になる人だった.
それから学校までの時間は,
ずっとスクワットのことを考えていた.

私も若い頃はスクワットをよくしたものである.
見かけた若い男の人のように頭の後ろに手を組んで
行うこともあったし,
レスラーのように腕を振りながら,
ヒンズースクワットをすることもあった.
また一時期はウェイトトレーニングにも凝っていたので,
当然ウェイトを担いでもスクワットした.
スクワットはトレーニングのKing of Kingsなのだ.

今やれといわれても20回くらいがせいぜいだろうけど,
昔は数百回はやっていたように思う.
なんといったって,愛読書は「1,2の三四郎」だったし,
やっぱりアントニオ猪木が1万回やったとか,
ジャイアント馬場だって5千回以上やったとか,
そうした超人的な話に憧れて,
私も汗を流していたのである.
(あの頃,「空手バカ一代」だった)

スクワット1万回といえば,2秒で1回屈伸をするとしても,
2万秒,5時間半はかかる計算となる.
猪木は道場で汗で水たまりをつくったらしい,
などという話を聞いて,少しは自分も,と思っていたことに
若さを感じてしまう.

近くにできた空手の道場は,
最初から500回スクワットする,などと聞かされて,
高校の空手道部でも,それを実行したりした.
まねするだけでは悔しいから
鉄ゲタを両手に持って行ったりした.
懐かしいなぁ.

しかし,それを継続するということが難しい.
500回を1日だけ行うのであれば,
それはそれでなんとかなるかもしれない.
それを毎日続けるとなると,
その難しさのハードルはぐっと高くなる.

なんでもそうだけれど,継続することが
最も大切である.
トレーニングは継続してこそ,
筋肉がつくのである.
一回性のものであれば,それはトレーニングではない.
鍛えるということは,継続することに等しい.

もちろん,トレーニングだけに限る話ではないことは
すぐに理解できる.
継続に勝るトレーニングは無いのである.
やはり積分である.

マラソン女子の増田明美選手は,
現役時代1日3000回の腹筋を行っていたという.
量はとてもかなわないが,
継続することは自分の努力次第で何とかなるはずである.

機関車の車輪のように繰り返されるヒンズースクワット.
それと同様に愚直に鍛え続けるということも,
自分の基礎を作るために必要不可欠なことである.
継続は確かに困難だけれども.

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