昨日,ラジオのニュースを聴いていると,
「主権者とは例外状況について決定するものをいう」
という,政治学者カール・シュミットの言葉が紹介されていた.
日常のルーティーン的な仕事については,
政治家や役所がそれを行えばよい.
なにか例外的な状況になったときに,主権者である国民は,
自ら考えて決断を下さなければならない,という文脈で
この言葉が持ち出されていた.
現在のこの日本の例外的な政治状況においては,
私たち国民がもっと主権者であることを
自覚しなければならないということであろう.
この話を聞いて頭に浮かんだのは,
私の潜在意識と顕在意識の在り方についてである.
日頃,私の行動はほとんど潜在意識によって
行われていることが多い.
半自動的に,歯を磨いたり,風呂に入ったりしている.
まぁ,そうした事柄について,
いちいち,いろいろと自覚して
判断しなければならなかったら,
毎日は煩雑すぎて,とても暮らせないことだろう.
しかし,私の場合,それが半自動的過ぎて,
自分が何をしたか覚えていないことが多い.
ちょっとしたことが思いだせない.
それがいろいろな問題を引き起こすに至っている.
最近,少し自分でも危ういかな,と思い始めた.
健忘症を疑ってもいいかも.
しかし,例えば今朝の食事も,
昨日の食事も良く覚えている.
記憶力は確かに悪くなっているけれど,
それほどひどくはないと思う.
ただ,もう少し自覚的に
毎日を過ごしてみなくてはと思う.
それは結構生活態度を変えるものかもしれないとも思っている.
私という中では,潜在意識が毎日を司っている.
ルーティーンワークは,ほとんどそれで済んでいる.
なにか例外状況があった場合のみ,
私の顕在意識が決断を下す.
では,私の主権者はこの顕在意識なのだろうか?
う~ん,
顕在意識とは,潜在意識の氷山の一角であるならば,
そう単純にはいかない気がする.
たぶん政治も主権者と為政者も
区別が単純にはつかないのだろう.
2008年4月8日火曜日
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