あなたが思うカッコイイ曲は何?ときかれたら,
どんな曲を答えるだろうか.
最近,こんなことを考えてみた.
異なる音楽分野で,
それぞれカッコイイと思う曲があったのだけれど,
もちろん違う雰囲気である.
しかし,どれもカッコイイと思う.
どうして「カッコイイ」と一言で括れるのかと
不思議に思ったのである.
クラシックでは,
Bach: Keyboard Concertos No. 1 by Glenn Gould
これが,曲の入りから切れ込んでくるピアノがカッコイイ.
実は,グールドが弾く姿の映像も残っていて,
そのカッコよさはしびれるほどである.
バッハの曲にしては,少しケレン味が感じられて,
それがちょうどよい刺激になっている.
こう書いていると,頭の中でまたあの冒頭部が再現されてしまう.
少しAddictしているかも.
続いてはジャズ.
Kind Of Blue by Miles Davis
これは名盤中の名盤らしい.
実は私はこれまでジャズという音楽をほとんど聴くことがなかった.
"Swing Swing Swing" や "Take the 'A' Train"などの
あのダンサブルなナンバーにそれほど魅力を感じなかったからである.
今でも,そうした曲はあまり聴こうとは思っていないのだけれど,
このアルバムは違う.
抑えた曲調の作品が続き,なんど聴いても飽きない.
昨年,マイルス・デイビスが特集されたNHK教育テレビの番組を
ちらりと見たのだけれど,そのときの彼の写真の眼が気になって,
最近,彼のアルバムを聴き始めたのである.
彼については,いろいろと考えるところはあるのだけれど,
それはまた別の機会に.
とにかく,このアルバムは夜にゆっくり聴くのがふさわしい.
大人のカッコよさを感じる.
そして最後はロック.
Livin' On A Prayer by Bonjovi
これは定番中の定番である.
最近,商店街を歩いていてこの曲を耳にした.
あのイントロが聞こえてきて思わずこちらもワクワクしてしまった.
もう20年以上も前の発売だという.
あの頃,私も洋楽に夢中で,
小林克也のBest Hit USAなどの番組を見ていたものである.
しかし,最近もハードロックという分野は存在しているのだろうか.
ロックの分類も難しくて,私には全然理解できないのだが,
80年代のこうしたメロディアスなハードロックは今聴いても
魅力にあふれている.
メロディの良さというのは,
曲が時代を越えていくための必要条件である.
さて,この3曲を私はカッコイイと思った.
ちょっとみると何の脈絡もない.
しかし,これをカッコイイと感じる私の感性には
なにか法則があるのだろう.
こうした私の趣味を集めていくと,
私という人間が浮かび上がってくるかもしれない.
2008年4月18日金曜日
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