2009年3月12日木曜日

仕事術の目的

仕事術に目覚めたのは,私が前の職場で,
特に忙しい課室に配属されてからである.
ともに新しく配属された
私の席のとなりのKさんの仕事ぶりと
その手際の良さに感動して,
いろいろ教えてもらったのが,その始まりだったろうか.

Kさんからは,いろいろなTipsを教わった.
例えば,ソフトウェアのちょっとしたShort Cutsの操作を覚えることが
仕事の能率を大きく左右することとか,
(学生のみなさん,Blind Touch Typingは当たり前です)
仕事もプライベートも同等にスケジュールしなければ
Work / Life Balanceが取れないとか,
To Do Listの使い方とか,
仕事術としての基本を学ばせていただいた.

また仕事を効率よく進めるための
ガジェットもいろいろと教えてもらった.
Kさんが持っているPDAがかっこよくて,
私もPDAを購入したし,
Kさんの付箋をもちいたメモの取り方がスマートで,
私もメモの取り方を工夫したものである.

そして,なによりも仕事術を学ぶことが
重要であることに気付かせていただいた.
本当にKさんには感謝しております...

仕事術に魅力を感じたのは,
Kさんのおかげだけれど,
そのときは同時に,
新しい課室で膨大な仕事を処理しなければならず,
新しい仕事のやり方を始める必要性もあった.
とにかくやることがいっぱいあって,
とにかく時間が足りなかった.


それでは結局,仕事術とは何なのか,という話だけれど,

「私は,今なにをすべきか?」

それを決定できるようにすることが仕事術の目的だと私は思う.
あとで後悔しないために,今すべきことがわかること.
なるべく少ないストレスで,その時点での最適な選択を行うこと.
そうしたことを実現するための準備をいかに行うか.
それが仕事術なのである.

もちろんこれは実務上の仕事だけにとどまらない.
「今何をすべきか」という問いに対する答えを出すための術は,
日々の生活全般に応用されるべきテクニックでもある.
だから,Life Hackなどと呼ばれるのである.

仕事術に目が開かれてからは,
アンテナを広げて,いろいろな仕事術をチェックしている.
現在私が実践しているものはGTDである.
もう長い間つきあっている.
これは,David Allen氏の提唱している仕事術で,
Getting Things Doneの略である.
2002年ころだったか,
書店でGTDの本の和訳を見つけて早速実行し始めた.
GTDの目的は,いかにストレスなく,
仕事を行っていくかということにあり,
使用するツールにこだわらず,
誰でも簡単に取り掛かることができるというところが気に入った.

当時は,ネットでも話題になり,アメリカだけでなく
日本でもフォロワー,実践者が多く生まれ,
情報のやりとりがされた.
最近はGTDはもう当たり前という感じがして,
ホットな話題ということにはならないが,
逆にそれだけこの手法が定着しているような気がする.

だが私はルーズになって,だんだんGTDの枠組みから
はみ出してきてしまった.
その結果,仕事のとりこぼしの対応に追われることになってしまった.

最近,あらためて自分の仕事の進め方を反省した.
もう一度GTDの原点に立ち戻って,
仕事を進めるようにしようと決心したのである.

私が転職をしてしまったので,
もうKさんに頼ることはできないのが寂しいけれど,
仕事術に関してはもう一人立ちして,
自分で努力していこうと思う.

また機会があれば,Tipsを紹介していきたいと思います.


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