2009年4月16日木曜日

研究室で過ごす時間積分が

今日は,電気学会の調査専門委員会に
参加するために,東京へ出張.
船舶の電力システムに関する報告を聴く.

船舶において動力・電力の確保は
まさに生命線である.
しかし負荷が発電量を上回ってしまうと
電力システムはブラックアウト,停電してしまう.
だから負荷が発電量を越えてしまいそうな場合は,
制御によって負荷を小さくする.
そんな高度な制御が以前から行われているという.
マイクログリッドなどにおいて
このような負荷制御というのは,
まだまだ挑戦的なテーマであるけれど,
船舶においてはすでに実現されているのだ.
実績はすでに十分にある.

さて,月曜,火曜と核融合科学研究所に出張して,
水曜日に研究室に帰ってみると,
新しい4年生が配属されていた.
1年生と違って,新人とはいえ
すでにくたびれた感じがするけれど(笑),
とにもかくにも新しい環境である.
心機一転,ともに頑張って参りましょう.

私が新人にお話しすることは,だいたい毎年同じで,

「研究室に配属された限りは,
研究室に顔を出すこと.
そして長い時間を過ごすこと」

である.

研究室というのは,自分の能力を向上するために
大学が用意してくれた折角の環境なのである.
この環境を使い倒さなければもったいない.
そして各研究室はそれぞれ異なり,
そこには伝統と文化がある.

そんな研究室にただいるだけでも,
いろんな情報が目や耳から入力される.
それが大切なのだ.

研究に関する情報だけが大事だとは限らない.
くだらないと思う情報も入力したっていいじゃないか.
それが人生を楽しくしてくれるかもしれないし.
(ということで私のオヤジギャグにも
暖かく付き合うこと)

ただそれらが単発的に,
ときどき入力されるというだけでは,不十分である.
小さな情報入力の集積がいつか自分に変化を起こすのである.
そのスレッショルドに至るまで,入力し続けよう.

結局のところ,研究室で過ごす時間の積分量が大切なのである.

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