就職活動に忙しい.
(研究活動も同じくらい一生懸命やって欲しいのだけど)
そろそろ内々定をもらった学生も増えてきている.
就職はずいぶんと悩むべき
人生の問題のひとつであることは間違いない.
しかし,今の若者たちは,
(もうオジサンだからこのフレーズを使うけど)
安易に最適解を求め,自分の選択が最適であることに
こだわりすぎるような印象がある.
自分の適性にあって,やりがいがあって,
楽ができて,給料がたくさんもらえる会社.
それが彼らの理想である.
しかし,そんなこと今の時点でわかるはずがない.
まだ働きもしていない会社が
自分に最もふさわしいかどうかなんて,
知るすべもないではないか.
いや働き始めたからと言って,
それで長年働いたからと言っても,
会社の選択が最適だったかなんて
わかるわけがない.
だって,人生をやりなおして,
他の会社で働いて比較することなんて
絶対できないわけだし.
こうした選択は,人生のうちに何度か現れる.
結婚だってそうである.
選んだ相手が自分に最もふさわしいかどうかなんて,
誰がわかるというのだろう.
そもそも,どのような条件を満たせば「最適」なのか?
結局これらは最適な解が存在しない
問題であることに気づく.
選択をしなければならない私たちに今できることは,
将来後悔をしないで済むだけ悩み尽くすことだけである.
求めるものは,「最適解」ではなく,
自分が設定する「必要条件」を満たす
複数の解である.
あとは覚悟を決めて選択し,
不安の海に飛び込むしかない.
そして大切なのは,自分の選択が
「悪くはなかった」と思えるように,
最善の努力をすることである.
就職も結婚もそう.
選択の後の努力が,選択の評価を決める.
つまりは事後評価なのだ.
今の時代,選択をやりなおすことだって
十分考えられる.
再就職,再婚ということだってあるではないか.
未来は未来のことなのである.
すべてを推し量って決定することはできない.
できることは,悩むこと,
そして最善の努力をすることだけなのである.
このコメントはブログの管理者によって削除されました。
返信削除> あとは覚悟を決めて選択し,
返信削除> 不安の海に飛び込むしかない.
まさにその通りだと思います。
そして最善を尽くす。時々忘れてしまいますが、その時の課題に悩み、苦しみながらも、できる最善を尽くしたいと思います。
そうすれば、ひと山越えた時に、すごく成長できる。その成長が、自分にふさわしいチャンスをつかむための体力になるのかもしれませんね。
Asanoさん,どうも,です.
返信削除おっしゃるとおり,それが成長の糧になるのでしょうね.というよりも,最善を尽くすこと以外,なにも私たちにできないということなのかと思います.人生山ばかりですけど,息切れしないように,努力してまいりたいものです.