2013年1月17日木曜日

体育会系のノリはやっぱり苦手

現在,体罰の問題で,いろいろと議論が行われているのだけれど,私は昔から体育会系のノリというのが苦手で,どうも身体に合わないのである.

まぁ,私も,ミニバスケット(小学校),水泳部(中学校),空手道部(高校),合氣道部(大学)と,ずっと体育会の部活に所属してきたので,いまさら何をいうと思われるかもしれないけれど,体育会系のノリというは嫌なのである.

特に,高校,大学と武道系の部活だったので,体罰などはなかったけれど無理なシゴキは当然あった.いや,大学はなかった.でも高校時代は荒稽古と称した理不尽なシゴキがあった.自分はうまく立ち回っていたので,それほどひどいことにはならなかったけれど,その無意味さなどはずっとおかしいと思っていた(いつかどんな稽古をしたのか,どんなサボり方をしたのか(笑),書いてみよう).

だから私が高校時代,空手道部の主将になったときには,そうした理不尽なことは一切やめた.また以前から私は人の名前を呼び捨てにはせず,「~君」,「~さん」と呼んでいたし,乱暴な言葉遣いは行わないようにしていた.高校時代の先生方には,空手道部は変わったな,と感想を言われるようになって,うれしかったのを覚えている.

一方,大学時代の合氣道部は,もともとそういう乱暴なことはしない伝統だったので,本当にやりやすかった.私が(くじ引きで負けて)主将になったあとも,部内は和気藹々とした雰囲気だったし,他人から武道をやっているように見られるのは修行が足りない証拠だと教えられていたので,私もむしろ文系の部活のような品の良さ,柔らかさを目指していたのである.厳しさは稽古の中にあればよいのであって,他人に対して強がる必要などどこにもないのである.

しかし,世の中はそうでもないようである.私が嫌なのは小中学校のクラブ活動の指導である.グラウンドからは,指導たちが,耳をふさぎたくなるようなきつい言葉,乱暴な言葉を子供たちに投げつけているのが聞こえてくる.野球やサッカーのような競技の方が武道系の部活よりもずっとひどい言葉を使っている.これでは,子供たちがかわいそうだ.そして,そうした指導を受けて育った子供たちは,いつか大人になったときにもそのような指導をしてしまう可能性が高くなるのだ.

現在,体罰についていろいろなスポーツ選手がコメントをしているけれど,ほとんどの選手が自分たちもそのような体罰を受けたと告白しているようである.昔はそれが普通だったと.トップの選手たちからしてそうなのだから,世の中のスポーツ指導者にはどれだけ体罰による指導を行ってきた人が多いことか,ぞっとするのである.そして,「時代が変わったから,体罰はやめた方がいい」,などと言う人がいる.しかし,昔から体罰など無い方がいいに決まっているのである.体罰をやめた方がいい理由は「時代が変わったから」ではないのである.

こうして書いてくると,自分のの子供に対してもしつけのために体罰をしない方がいいということになる.この点については,私もよくよく反省しなければならないと思う.昔,げんこつでゴツンとやられたからといって,今はやってはいけないのだ.


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