あぁ、やっぱりこれは日本の文化なのだろうな、と思ってしまうのが、動物やモノの「擬人化」である。現代の日本のあちらこちらであらゆるものが擬人化がされている。
いつだったか鳥獣戯画を京都の博物館で観て思ったのだけれど、動物を擬人化(マンガ化)してどこか笑いとユーモアを持たせて表現する文化は、日本古来から脈々と受け継がれているのは間違いなさそうである。
最近の擬人化では、ゲームの「ウマ娘 プリティーダービー」である。競走馬を耳を生やした(?)女の子たちに擬人化するなんて!と最初見たときにはびっくりした。女の子たちが競馬場を全力疾走で徒競走をするアイデアにほとほと感心した。学生たちも喜んでゲーム内の競争(競馬?)を楽しんでいる。そして用いるデータはリアルな競走馬のデータを参考にしているのだという。
このゲームが大流行したら競馬はまた人気がでるな、と思っていたら案の定、多くの学生が競馬にはまっていった...武豊がテレビのインタビューで「ウマ娘」のおかげで、また多くの若い人が競馬に興味をもってくれるようになった、と話していたけれど、一体どれだけ競馬はこのゲームに恩恵を受けているのだろう?
私の学生時代は、武豊の乗ったオグリキャップが有馬記念で奇跡と呼ばれた復活を遂げて、中山競馬場の「オグリコール」をテレビで見ていた時代だから(さすがにハイセイコーではない)、オグリキャップやメジロライアンなどの名前を聞くと懐かしく思うのだけれど、そもそもオグリキャップってオス馬じゃなかったっけ?と首をかしげてしまうのも正直ある。
この辺りが擬人化の弊害なのだろう。でもゲームで擬人化し、それで人気が出るというのは日本独特の文化なのだろうな、とあらためて思ったのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿