今冬,学会の研究会の発表で関西に行ったときのこと。学生3名と私で出世のご利益で有名な神社を参拝することになった。4名で神社本殿にお参りをし,そのあと私がいつものとおりおみくじをひくと言い出したので,せっかくだから全員でひくことになった。
おみくじは,箱の上部に丸い穴が開いていて,そこから手を入れておみくじを一つひくものである。私が最初に200円を支払って1枚をひく。さっそくおみくじの封を開いてみると...そこにはなんと「凶」の文字が。最初の一文に「する事なす事すべて思うようにいきません」と書いてある。あまりのショックで思わず笑ってしまった。逆にうれしくて3人の学生に自慢したくらいである。
そして二人目の学生がおみくじを開いた。なんと結果は「凶」。おなじく最初の一文は「する事なす事すべて思うようにいきません」と書いてある。
残りの二人もくじをひいて集まってきて,私と2番めの凶を笑っている。そして3人め,4人目とおみくじをひらくとなんとふたりとも「凶」。つまりは4人連続して「凶」をひいたことになる。
ひどいと思ったのは,4つのおみくじの番号。18番,24番が2枚,42番が1枚と3種類のおみくじをひいたことになるけれど,書いてある言葉はすべて全く同じだったこと。これは手抜きじゃないの?
連続してひかれた4つの「凶」みくじ。18, 24, 24, 42番。 |
じかし,4回連続して「凶」をひいたことには間違いがない。私は個人的に凶を連続して(厳島神社で)3回連続してひいたことがあるけれど,それ以来の衝撃である。凶をひいたのもそれ以来だったし。3人の学生はこれから修士論文の発表会があるというタイミングだったから,みんな笑えない状況だった。
ひとりの学生が,おみくじが置いてある社務所の売り子さんに「この神社のおみくじは「凶」がおおいのですか?」と尋ねにいったくらいである。売り子の女の子は不思議そうに「そんなことはないと思います」と答えていた。
事実,私たちのあとに若い女の子ふたりがおみくじをひいていたけれど,ふたりはキャッキャと笑いながら喜んでいて,とても「凶」をひいたようにはみえなかった。
結局はみんなで予想外の結果に笑いはしたけれど,どこかちょっと「寒い」笑顔だった。しかし,4回連続「凶」ってどれだけ低い確率の事象なのだろう。必ずハズレをひくという超能力のように,それはそれですごいことなので,まぁこれからもずっと忘れないだろう。誰かの運がとてつもなく強いに違いない。
#ちなみに3人の学生は無事卒業できそうだし,私は最近近くの神社でおみくじをひいたら「大吉」だったのだけれど。
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