本日の昼休み,研究室で卒業アルバム用の写真を撮影した。
図書館の前で,学生たちと並んで撮る。
3年前の写真を見て気づいたことがある。
どうも私はめっきり老けてしまったようだ。
大学という職場は,人が毎年入れ代わっていく。
幾人かの学生が研究室に入り,
幾人かの学生は卒業し就職していく。
(たまにそうでない人が研究室に残る)
よく,うらやましいですね,と言われる。
確かに国立の研究所などに就職すると,
30年以上も職場の同僚は一緒だったりする。
新入職員・研究員もずいぶん珍しい。
毎日同じ人たちと顔を合わせて,
同じような話をして過ごすことになる。
そうした職場から見れば,大学は変化があって
それはそれで素敵に見えることと思う。
事実,私もこうした環境に身を置いていることを
幸せに思っている。
しかし,若い人と付き合っていると
自分も若くなる,なんて話があるが,
そうとばかりは限らないようだ。
学生たちと話していると,
彼らとの年の違いを実感し,
逆に自分を相対化して
より老けてしまっているような気がする。
この効果で私も
ここ数年ですっかり老けた気がする。
研究室で繰り広げられる光景は毎年あまり変わらないが,
人はどんどん入れ代わっていく。
自分はここにとどまり,その変化を見つめている。
そして私も忘れがちではあるが,
確実に年齢を重ねているのだ。
こればかりは逃げようがない。
2007年6月19日火曜日
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