2009年3月2日月曜日

Golden Slumbers fill your eyes

忙しくなると(そして仕事に追われると),
夜の眠りが浅くなる.
まぁ,それで短時間睡眠で済むわけで,
それはそれで仕事には好都合なのだけれど,
あまり健康には良いことではなさそうだ.

これは,ストレスによるものと考えることができるわけで,
まだまだ私の心の修行が未熟であるということなのだろう.

しかし,眠る前には私はいつも幸福な気分でいるように
心がけている.
リラックスして,素晴らしいことを想って眠る.
それが何であっても良い.
とにかく暖かな気持ちになるように
イメージをふくらますのである.

どうも人間の潜在意識というものは,現実と想像を
区別することができないらしい.
どちらに対しても同様の反応をする.
そのことは,武道を稽古していると嫌というほどわかる.
自分の心持ちひとつによって,身体の動きが変わるのだ.

ちょっとした心の持ちようによって
身体の内部の状態も変わる.
緊張するだけで胃が痛くなる.
あるいはトイレに行きたくなる.
こうしたことはその証左であることは明らかである.

以前,合氣道の先生が話されていたことを思い出す.
ヘリコプタから降下訓練をした人が,
パラシュートが開かずに墜落事故で亡くなったそうである.
その方を解剖して胃をみると,真っ赤に充血して,
重度の胃潰瘍のようであったという.
つまり,その墜落の際の数秒の恐怖が
身体にそれほどの影響を与えたのだ,というお話.

そこまで極限の状況はないだろうけれど,
日常生活の中にあっても,自分の思考が
身体に少なからず影響を与えていることは間違いない.

特に入眠時は,顕在意識に代わって
潜在意識が主となる切り替えの時であり,
その際に素敵なことをイメージして,
心と身体へのストレスを軽減することは
非常に効果があるとされている.
合氣道の先生は,寝る前に身体を洗うのと同じで,
心もきれいにしてから寝ればよいと教えられていた.
(呼吸法などもっと具体的な方法もあるけれど)

とにかく,布団に入って一日を終える至福の時に,
黄金のまどろみがあなたに訪れますように.
そして健やかな朝の目覚めがありますように.
ビートルズと違って,
"And I will sing a lullabye"とはいえないけれど.

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