2008年3月28日金曜日

同年代の人の引退に思う

桑田投手引退のニュースがあった.
とうとうこのときが来たかと思う.

実は私は,桑田投手と同年齢,同じ学年にあたる.
(桑田投手は4月1日で40歳のはず}
私が高校生だった頃,すでに桑田投手は,
PL学園で清原選手ととともにヒーローであった.

同じ年齢なのに,こんなにも凄いやつがいる,と
テレビのニュースを見ながら思ったものである.

彼は,巨人軍入団の際にいろいろあって,
ずっとダーティなイメージに付きまとわれていた.
私は実は,その悪いイメージの彼が大好きで,
ずっとウォッチしてきたのだけれど,
この数年のメジャーリーグへの挑戦を機に,
手のひらを返したように世の中が
彼を称賛するようになった.
ずいぶんと時間がかかったものである.
本当は彼が努力家であることなんて,
ずっと前からみんなわかっていたことなのに.
(努力家であることと人柄とはまた別の話だけど)
彼の抜群の野球センスは彼が努力して磨いたものだと思う.

以前に巨人軍の名捕手であった山倉選手は,
あるインタビューでこう言っていた.
私が球を受けてきた中でもっともすごいと思ったのは,
江川ではなく桑田である,と.

彼がメジャーのマウンドに立った時,
「目標が達成されなくても、
努力している姿勢が好きなんで。(中略)
達成したから偉いわけでもなく、
できなかったからダメなわけでもない」
と述べているが,彼のそうした姿勢が好きである.

スポーツというのは残酷である.
歳をとれば,いつかは引退せざるを得ない.
一般社会では40歳といえば,働き盛り真っ只中である.
彼はこの先どのような人生を送るのか.
そこにこそ,彼の真価が試されるに違いない.

しかし,桑田引退のニュースは,
どこかで私の気持ちのハリをなくさせる.
日頃は気にはしていないけれど,
やはり近い年齢である人の引退というのは,
こちらに何かを考えさせる.
何なのか.
ぼんやりしているけれど,
重いものであることは間違いなさそうだ.

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