遠くて近い国,とよく言われるのが韓国である.
先週の木曜日から土曜日まで,
その韓国に出張してきた.
明知大学のHan教授の研究室との
合同セミナーが目的である.
私と一緒に3人の学生も行った.
セミナーは当然英語で行われる.
彼らにとっては,かなりの
プレッシャーであったろうと思う.
それでもなんとかこなしていた.
彼らもポテンシャルはあるなぁ,と
ずいぶん感心した.
とはいえ,韓国の人達の
能力の高さにもずいぶん刺激を受けた.
今回の出張で感じたことは
これからおいおい書いていくことにして,
今日は彼らの英語能力についての話.
韓国の学生は,英語がそれなりにうまい人が多い.
たずねてみると,アメリカやオーストラリアなど,
いずれの国かに長期間ステイしていたという人が多い.
どうも韓国では,キャリアとして
海外留学はすでに普通のものになっているらしい.
特に就職時に,英語の能力は重要視されるからだという.
TOEFLなどの点数を上げることも大切だし,
留学の経験を履歴書に書くことも大切なのだという.
となると,日本へ留学などするよりも,
やはりアメリカやオーストラリアなどに
学生がいきたがるのも仕方がないことなのだろうと思う.
確かに英語の能力は大切で,
これからの国際社会には不可欠なのだから.
このシビアさは,当然のことなのかもしれない.
そうだとすると,今の日本の学生の将来を
少し不安に思う.
英語は苦手だ,といってそれで済ましている.
個人的には,韓国のように
そこまでやる必要があるかな,とも思うのだけれど,
その熱心さを目の当たりにすると,
このままでは日本は危ないかなとも,やはり思う.
自分もとても英語が得意とは言えないけれど,
なんとか努力はしているつもりである.
英語の大切さは,口を酸っぱくして学生たちに言うのだけれど,
いまひとつピンとこないようだ.
しかし,今回同行した学生たちは,
みな私と同じ危機感を持ったようだ.
シビアな韓国の状況に驚いていた.
こうしたショックもたまにはいい.
あとは,このモチベーションをいつまで
維持できるか,ということかな.
2008年9月8日月曜日
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