2008年9月22日月曜日

パワエレ学会若手幹事会

先週の土曜日は,
パワーエレクトロニクス(パワエレ)学会
若手幹事会に参加した.

パワエレ学会の若手幹事会は,
各大学の学生と企業の若手から構成され,
毎年12月に開かれる若手研究会を,
みずから企画,実行する会である.
(今年は12月20日(土)に神戸高専にて開催予定)

若手研究会では,若手研究者による
ポスターセッションの他に,
講演者を招いての特別講演会や,
研究会のあとの懇親会も企画しなければならない.
これを学生や企業若手だけで行おうというのだから,
なかなか大変なことである.
(もちろん,企業や大学も協力するけど)

そしてこの活動は学生たちのボランティアなのである.
まぁ,彼らは懇親会は招待されるけれど,
忙しくてほとんど食事にありつけることもない.
裏方に徹して,ご褒美と言えば,
毎年発行される学会誌にその名前が載るだけである.

いや,他大学の学生たちとの人脈ができる.
これが意外に大きい成果なのではないかと思う.
それほどに彼らは一年間一緒に活動すると
仲良くなっている.

今回,この幹事会も3回目ということで,
リーダーを中心にまとまった議論が行われていた.
この会に参加するたびに,こうした
若手研究者たちのポテンシャルに感心する.
各大学の学生たちの個性も強く,
議論もなかなかに面白い.
学校の研究室にいる限りはそんな風に見えないのに,
主導権を彼らの手に渡したとたん,
彼らは生き生きと議論し,自らの手で決断をしていく.
私たち教員として足りないことは,
こうして彼らを信用して
自主性に任せることなのかもしれないとも思う.
(研究となるとそうもいかないのだけれど)

彼らの多くはこれから就職活動だという.
もしも私が企業側であったら,彼らのような
学生たちをぜひ採用したいと思う.
企業のみなさん,
もしも優秀な生徒が欲しいというのであれば,
来年3月発行のパワエレ学会誌をご覧ください.
彼らの名前が載っています.

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