昨日は午後から,天王寺高校の
研究室見学の対応をする.
高校の行事で大学を見学するという
ことになっているらしい.
見学に来る高校生も大変だなぁ.
とはいえ,将来の進路の選択のひとつに
考えてもらえるのであれば,
どしどし来ていただきたい.
工学部は優秀な人材を求めています!
対応する研究室は順番で
回ってくるのだけれど,
今回は伊瀬研究室も担当のひとつとなって
(高校生は複数の研究室を見学する)
研究内容を説明した.
(前半は私,後半は伊瀬教授が対応)
見学してくれたのは高校1年生のみなさんということで,
電気に関する物理の授業も
まだ始まっていないかもしれない.
なので,新エネルギーとパワーエレクトロニクスに関する
身近なお話を少しした.
研究室に来ると実際の半導体素子(IGBTやMOSFET)も
手にとってみることができるし,
なによりも「研究をやっている」という雰囲気を
味わうことができる.
まぁ,先生の話が面白いかどうかは別にして...
昨日も,私が対応した高校生に,
「パワーエレクトロニクス」を知っていますか,
と尋ねてもひとりとして知っている人はいなかった.
「インバータ」という言葉もピンとこない.
結局,エアコンの中身や携帯電話の充電器,
ノートPCのアダプタの話をして,
パワーエレクトロニクスをなんとか理解してもらう.
そして研究室の学生たちが製作した回路装置を見学して,
彼らがどんな毎日を送っているのかをなにかしら
想像してもらえたようである.
先日,関西電力を訪問させていただいた時も
思ったのだが,すべては「知る」ことから始まると思う.
こうして研究室を一度見たことがあるというだけで,
電気に関する知識,技術に親しみが(少しかもしれないが)
湧いてくる.
その始めの一歩が大切なのだと思う.
そのはじめの些細な情報が頭に
インプットされているか否かで,
その後の展開が大きく違うこともあるのではないか.
少しでも知っていれば,考えること,アイデアは変わるだろう.
だから,高校生や学生のうちに
できるだけ多くの情報を頭にインプットするということは,
その後の選択肢を増やすということに大変役立つはずである.
(当然,今の私にとっても)
とにかくインプットをする
そうしなければ何も始まらない.
そして,とにかくアウトプットもする.
実は,そうしなければ始まらないことも多いのである.
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