だから余裕をもって自宅を出発する.
...なのだが,今日は途中で事故があったらしく,
ひどい渋滞だった.
あまりに車が動かないので,講義に間に合わないかと
覚悟したくらいである.
なんとか講義10分前に到着して事なきを得たが,
そこで思うのは,
「なんで講義のある日に限って...」
ということである.
振り返ってみると,こうして運が悪いと思うことが
とにかく我が身に多い.日頃の行いの悪さか...(笑)
ちょっと冷静に考えてみると,
こうした運が悪い出来事いうのは,
ある確率で日常的に発生していて,
私に都合の悪い条件でそうした出来事が起こる場合に,
私の記憶に強く刻まれることになっているだけなのかもしれない.
そうしたバイアスがこうした考えの原因なのか?
いや,違う.
私の海外旅行のトラブル発生率(たとえばバッゲイジロストとか)は
明らかに人のものを上回っている.
最近は私はそうした星の下に生まれたのだと諦めているけれど...
しかし,「~するときに限って~」という考えは,
誰もが経験することなのではないだろうか.
ふと,マーフィーの法則ということを思い出した.
マーフィーの法則というのは,例えば,
ジャムをたっぷり塗った食パンをカーペットの上に落としてしまう.
このとき,ジャムが塗ってある面がカーペット側となる確率は,
カーペットの値段が高くなればなるほど高くなる,
などという他愛もないものである.
しかし,これは心理的なバイアスを示している.
こうした状況になることをマーフィーが現れると呼ぶ.
だから私たちは,マーフィーを事前に殺しておかなければならない.
先に述べたような法則が本当であるならば,
計画が重大であればあるほど,
コストが甚大であればあるほど,
マーフィーの出現を防がなければならないのだ.
科学的な根拠はないだろうが,
マーフィーの法則は私たちの感覚に非常になじむものであり,
彼が出現しないよう人事を尽くさなければならないと
教えてくれるものでもある.
ことわざもそうだが,
こうした人々の生活から生まれた言葉には
真理が隠されているのだと思う.
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