2009年12月21日月曜日

パワーエレクトロニクス学会,第181回定例研究会および35周年記念会

パワーエレクトロニクス学会 第181回定例研究会と
35周年記念会が無事に終了した.
先週の土曜日のことである.
なんと180名を越える参加者に恵まれ,
弁当やテキストが足りないなどの嬉しい悲鳴を上げていた.
大盛況だったのである.

定例研究会は,大学院学生や企業若手を
中心とした若手幹事が立案,運営することになっている.
これまでにもこのブログで何度か取り上げてきたけれど,
若い人達は頼りないとの認識を
改めさせられる幹事会である.
今回も若手テクニカルセミナーとして,
特別講演(パナソニック 大森様,藤田様)を企画した他,
若手によるポスターセッションということで32件の発表を
ハンドリングしている.
連絡や,発表資料の編集,予稿集の印刷など
もろもろの雑事もちゃんと役割分担をしてこなしている.
大変に心強いのである.
こうした若い人達が次の世代を背負っていくと思うと,
日本の未来も少しは明るく感じられる.
あとは社会が彼らをスポイルしないことだけを
祈るだけである.
結局成功裏に定例研究会は終えることができて,
リーダーをはじめ,運営を担ってきた幹事のみなさんは
ずいぶんとほっとしたことだろう.

定例研究会のあとは,35周年を記念して,
まず電気学会会長の松瀨先生の招待講演が行われ,
次に,電気学会SPC委員長の小倉様,
パワエレ学会前会長の日吉様を交えて
パネルディスカッションが行われた.
テーマはパワエレの歴史,人材教育などである.
企業側と大学側の考え方の違い,
具体的な課題など,大変参考になるものだった.
会場のあちらこちらで,うなづきながら聞いていたから,
己れのこととして感じた人が少なくなかったのだろう.

また35周年記念ということで,企業展示も行われた.
当初は,この不況下ということでどれだけの企業に
ご協力いただけるかと心配していたのだけれど,
当日を迎えてみれば10社から展示をいただくことができ,
部屋が狭く感じられるほどだった.
展示は,過去の技術と最新製品との比較が
できるように工夫されており,学会によくある
通り一遍の製品紹介とは異なっていて,
大変に会場が賑わっていた.
電動自転車やLiイオン電池,太陽電池用パワコンや
大型LNG設備の模型,IHクッキングヒータや
50年前のオシロスコープ.
それらを見ながら,楽しくもためになる議論が
あちらこちらで行われていたようである.

その後,パワエレ学会の歴代の会長をお招きして
記念パーティーを開くことができた.
35年の歴史の重さをつくづく感じる.
途中,若手幹事が用意してくれた35周年のスライド
ショーが会場を盛り上げてくれた.
パワーエレクトロニクスという言葉が新鮮に感じられたころ,
関西にこの学会(当時は研究会)が発足したのである.
以来,ずっと途切れることなく活発な活動を継続してきた.
先人たちのご努力に本当に頭が下がります.
発足当時からの会員の皆様もご参加いただき,
学生たちと混じって,パーティーは大いに盛り上がった.

兎にも角にも,無事に,そして大成功という形で
会を終えることができた.
庶務幹事としての責務もなんとか果たし,
ようやく肩の荷が少し軽くなった.
今回思ったのは,私の仕事には,
ところどころ大きな穴があって,皆様にいろいろとご迷惑を
おかけしたのだけれど,いつもだれかがフォローアップしてくれて,
その穴を埋めてくれたのである.
本当にありがたく感じました...
次回はもっと楽に運営ができるようにしたいと思います...

#会場でいろいろと飛び回っていたために,
多くの講演を聞き逃してしまった.
それが本当に残念である...

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