2009年12月28日月曜日

「デスプルーフ in グラインドハウス」,「燃える天使」

今日で仕事納めとなる.
週末は,床屋も行ったし,
年賀状用の家族写真も撮った.
(これから年賀状を作ります.
すみません,元旦には間に合いません...)
年越しの気分である.

なかなか仕事だけでなく家庭のこともあって
いろいろと忙しかったのだけれど,
土曜日の夜は,ひとりゆっくりとDVDを観た.
(部屋でひとりでPCで)

デスプルーフ in グラインドハウス (タランティーノ監督)

いやぁ,くだらない.
素晴らしくくだらない映画で大変に良かった.
女の子4人組が2グループあって,
それぞれがカート・ラッセル演じる変態オヤジに
命を狙われる.

まず最初の4人組は,いろいろとこのオヤジと絡んだりして,
話を盛り上げたあと,最後に派手に殺される.
このシーンが秀逸.
本当にひどい...稀に見る殺され方である.

次の4人組は,同じオヤジに狙われるのだけれど,
最後にはやり返すという話.
女の子が捕まえたオヤジを殴り倒して,
最後にかかとおとし..."The End"の表示.
もうたまらないほどB級映画感満載の映画だった.

もちろんタランティーノもBarのオヤジ役で出演している.
いやぁ,楽しんでいるなぁ.

別に,オチもないし教訓もない映画である.
ただ場面場面の盛り上がりは素晴らしく,印象に残る.
ちょうど短編小説集の読後感に似ている.

柴田元幸監修の「燃える天使」という短編集を読んだ.
短篇集であるから,場面,場面が描写され,
読者はその雰囲気,登場人物の背景,そうしたものを味わう.
そこに描かれるのは,また特に特徴的なエピソードで
いつのまにか心に残ってしまう.
この短編集には,確か13編の小説がまとめられていたと思うけど,
なんともはっきりした感想はいえなくとも,
好きか嫌いかははっきり言える.
そんな短編集なのである.

タランティーノの映画も,柴田元幸慣習の短編小説集も,
なにか同じところがある.
昔は,オチや謎解きがなければ映画も小説も面白くなかった.
今は違う.
生活から切り取られた一場面であっても
なにかを感じ,なにかを思うことができる.
少しは,鑑賞の幅が広がってきたのかも.

さて,今年一年,どうも有難うございました.
次回は1月.
気が向いたら,また年内に記事を書きます.

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