2009年12月7日月曜日

アイデアを実現するための99%の努力

先週の金曜日は,私の前の職場であった
日本原子力研究開発機構 那珂研究所を訪問した.

国際協力によって建設が進められている
国際熱核融合実験炉ITERのサテライトマシーンである
JT-60SAの超伝導コイルの製作を中心としたお話を伺う.

研究所構内には,超伝導導体の製作設備ができていて,
680mにもわたる導体化ライン(超伝導撚り線を,ステンレス
パイプの中に引き入れ,外部から圧縮成型するライン)は
圧巻である.
当日も,いろいろな製作作業が行われていて,
着実に製作工程が進められているということを実感した.

導体の巻き取り機もすでに試運転を終えていて,
巻き取られた導体などを見ていると,
粛々と進められてはいるけれどそこに秘められた技術の
素晴らしさがよくわかる.

これらを数少ないスタッフで指揮しているのである.
本当に頭が下がります.

これらの技術,設備は,私がまだ居た頃に,
なんとはなくアイデアとして話していたものである.
それらは全くの机上の論であった.
そして現在,それらが実際のものとして動いていることに感激した.

エジソンのいう

「1%のひらめきと99%の努力」

とは,アイデアを実現することの難しさを意味している.
(実際はそうした意味ではないという話もあるけれど)
実現することへのハードルの高さは並大抵のものではないはず.
本当にスタッフのみなさんには敬服いたします.

今後も大変な課題・困難があると思うけれど
(お金と時間が十分なプロジェクトなんて,
今の世の中,ほとんどない)
プロジェクトの成功を心より祈っております.

#那珂研究所には数時間しか滞在できず,
往復で十数時間を移動に費やした.
兵庫県から茨城県はやっぱり遠いなぁ...

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