2009年12月17日木曜日

免許更新にでかける

運転免許の更新に行ってきた.
一応,優良運転者なので5年に1回の
おつとめになる.

優良運転者は30分間の講習を受けて,
そののち交付の手順となる.

今回講習を受けてみて驚いたことは,

1) 免許がICカードになったこと
2) 私の免許は普通免許ではなく
中型免許(ただし条件付き)となったこと

である.
免許がICカードになったのは,
どうも個人情報保護からの理由らしい.
本籍地や国籍の情報は,新しく交付される
免許証には記載されていないのだ.
ICカード読み取り装置の上において
暗証番号を入力すると装置に表示される,
というシステムになったらしい.
ICカードになったというから,
違反による減点の情報が保持されるのかと
思ったけれど,別の意外な理由だったのである.
しかもその読み取り装置は免許更新センターにしか
設置されていないのだという.

一体,このシステムになんの意味があるのだろうかと
私は疑問に思った.
本籍地や国籍によって差別をうけるという問題が
あるから,情報を記載しないということは理解できる.
しかし,一般の人が見ることができない情報を
そもそも免許証に記載する必要があるのだろうか.
なんのための情報なのだろう.
こんなシステムを作るくらいだったら,
免許証にはじめから記載しないことにすればいいのに.
なにか無駄なような気がする...

さて,私の免許が普通免許から中型免許になったのは,
ひとえに法令の改正により,中型免許という区分が
できたことによる.
平成19年以降に交付された普通免許では
5トン未満の車両重量の車を運転できないことになっている.
5トンから11トンの車は中型免許が必要で,
それ以上は大型免許が必要となる.
しかし,法令の改正以前の普通免許では,
8トンまでの車を運転できることになっていた.
それで,平成19年以前に取得した普通免許は
区分的には中型免許とされ,8トンまで運転可能という
条件をつけることになったのだそうである.

中型というのは,バイクばかりかと思っていたけど,
今は自動車もあるなんて,全然知らなかった.

30分の講習では,こうした話の他,
安全運転啓蒙のためのビデオを15分程度見ることになっていた.
アナウンサーの福留さんが出演されていて,
実際に起こった事故を再現してその原因を探るというものである.

こうしたビデオを適当に見る人もいるだろうけれど,
私はだいたい真剣に見る.
そして本当に怖く感じるのである.
特に交通事故は,毎日自動車で通勤している私にとっては
決して他人事ではないからである.
事実,毎週のように事故現場を目にしている.

交通事故はある確率で発生するものだと覚悟しているが,
その確率をどこまで下げることが出来るか,
それはその人の努力によるところが大きいと思っている.
やはり安全運転が大切なのだ.

フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」の中で,
ベイカーという女性が,乱暴な運転をたしなめられて,
「もっと注意しろ」と言われて,

「まあ,他の人が気を付けてくれるでしょ」

みたいなことをいうシーンを思い出した.
そんな人間がやはりこの世の中には存在するのだ.

ところで,安全運転を心がけることは,心の修業にもなる.
特に私は短気なので,マナーが悪い車を見ると
すぐに激怒している.
それで家族からもよくたしなめられるし,
一緒に乗った人からはハンドルを握ると
性格が変わると言われるのである.
これを直すのに,運転は良い練習なのだと思う.
しかし,修行の道は長く,遠い.
たとえ割り込みされても怒らない.
たとえ急ブレーキを目の前でかけられても怒らない.
いつか私もそんな天使みたいな人間になれるのだろうか...

そんなことを思いながらも,
講習の受講者で一杯になった教室で,

「この人達の多くは,私と同じ「いて座」なんだろうなぁ.
みんなおんなじ運命なのかしらん」

などというくだらないことを思ったりしていた.

ということで,とにもかくにも免許の更新は無事に済んだ.
(本籍地の名前が政令都市化したために変わっていたので,
少し確認に時間がかかったけれど)

ただ,免許の写真だけはいただけない.
不意打ちのようにして写された.
この写真であと5年か...
それがちょっと悲しい.

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