2024年1月2日火曜日

心療内科医 稲生知性2の見どころは,怨霊と人間との心理戦

 年末に面白いドラマを見つけた。「心療内科医 稲生知性2」というホラードラマである。

「2」とタイトルにあるくらいだから続編なのである。半年前に「心療内科医 稲生知性」というドラマタイトルを見つけて,「おっ」と思ったのだけれど放送が関東ローカルだったこともあって,見ることができず残念に思っていた。今回はTverで12月に連続して4回放映された「2」を観ることができたのである。

主演は,なんとシソンヌのじろう。彼のコント力は,シソンヌのコントやNHKのコント番組「LIFE」で知っていたけれど,今回はまじめなドラマなのである。もっというと,主人公は笑うこともしない非常にクールな医師なのである。

最初は彼が真面目な演技をしていることに,正直違和感を持っていたけれど,主人公自身が複雑な性格をもつ変人のようで,その違和感が実は正しいのかもしれないと途中から思うようになった。

内容は単なるホラーではなくて,人間と怨霊の嘘のつきあいからどちらが嘘を言っているのか暴いていく,ミステリー要素が強いので,たいへん楽しめた。ほとんど医院の診察室(といっても心療内科なので,椅子に座って患者と対峙するだけなのだけれど)一室で繰り広げられる,怨霊と人間と主人公との心理戦がメインで,怨霊自身も人間の嘘に騙されたりするし,もちろん人間も怨霊に騙され,呪われる。なるほど,こんなミステリーも成立するのかと感心した。原作者を調べてみたら,脚本家二人のうち一人が池田鉄洋だった。彼は多才なのだなぁと驚いた。

「1」を見ていないので,すでにネタバレしている設定もあって,それは残念だったけれど,いつか機会があればぜひ「1」も見てみたいと思う。まだ親友?の死因も不明のままだし,「2」の最後にはまた大きな謎が提示されているので,たぶんさらに続編が制作されるだろう。楽しみである。

#怨霊に呪われている人(患者)の問診をはじめるまえにお神酒を飲んで体を清め,自分が取り憑かれないようにする設定らしい。そのお酒の名前が「嫐」というのが面白い。


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