2024年1月3日水曜日

元旦の不思議な体験

 大晦日は実家に戻っていた。私は疲れのせいか紅白歌合戦を最後まで見るのを途中であきらめて早く床に入ることになった。お酒も入っていたので横になるとすぐに眠りに落ちたようだ。そしてそのせいか朝方早くに目が覚めた。

私は実家の仏壇がある和室に布団をしいて寝ていたのだけれど,右横向きで目が覚めるとそこに誰かがいた。障子からかすかに入る光を頼りに,薄暗闇の中で目を凝らすと,どうも薄灰色と茶色の男性物の羽織の前の一部のようなものが見える。

「男の人?」と

思ったら,仏壇の前にあるお参り用の椅子が背もたれ方向にぐらりと傾いて,その人は扉が閉まっている仏壇があるところへと通り抜けるように入っていってしまった。私は怖いというよりも驚いて,ただただその目の前で起こったことを眺めていた。

見届けたあと私はすぐにトイレに立って,今起こったことを思い出してみた。やはり怖さもなにもない。ただ不思議だとしか思えなかった。時刻をみると朝の五時半だった。

そのまままた寝て,翌日元旦はゆっくりと起きた。家族にその話をすると,みんな「誰だろうね」と不思議がった。これが元旦に私が体験した不思議な体験である。

あとからよく考えてみると,それは明晰夢だったのかもしれない。明晰夢の中では「これは夢だ」と気づくことができるし,自分の思った通りの夢をみることができるのだという。私は夢だとは気づかなかったけれど,右横に男の人がいるという夢をみて,頭の何処かで「そういえばここは仏壇があるんだっけ」と思った瞬間,「仏壇に吸い込まれるかもしれないな」という連想をし,その通りのことが夢の中で起こったのかもしれない。「仏壇に入るのだったら,仏壇前に置いてある椅子も動きそうだな」とも無意識に瞬間的に連想したので,思ったとおりに椅子が揺れたのかもしれない。そんな気もする。

幽霊なのか,それとも明晰夢なのか,よくわからないけれど,どちらにしろ不思議なことが私に起こったのは間違いない。私はずっとオカルトが大好きなのだけれど,今年はますます興味が湧きそうだ。まずはそうしたことに耐えるだけの心身の体力を今年はつけようと思っている。

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