2017年4月11日火曜日

1994年の小沢健二

1994年,私はまだ学生で(といっても博士課程だったけど),毎週末は渋谷や神田のCDショップをめぐるのが楽しみだった.クラシックのCDの海外輸入盤が目当てで月に4枚は買っていた.

なぜかその日はクラシックのショップではなく,なぜか渋谷のWAVEに足を運んだときのこと,店内に,一度聞いたら忘れられないバブリーな音楽が流れていた.私は一瞬でトランスに入り,そのメロディを追うように注意深く耳をそばだてた.

「ラ~ラ~ラ~~ ララララララ♪」

誰が歌っているのかわからなくて,ショップのレジに少しずつ近づいていき「ただいま演奏中」のCDを確認した.それは小沢健二の「東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー 」だった.

私にとってこれはオザケンのセカンドインパクトで,ファーストインパクトは「今夜はブギー・バック」だったわけなのだけど,これがオザケンの曲だとは全然気づかなかった.なんというノリノリな曲.あふれでる多幸感!「これだよ,これ」と理系の大学院生の地味な私でさえ,憧れてしまうような世界がそこにあった.

そのうちにシングルのもう一つの収録曲「愛し愛されて生きるのさ」が流れてきて,これがまた最高!「家族や友人たちと,並木道を歩くように,曲がり角を曲がるように...」と続く語りがグッと胸にくる.この2曲で私はすっかりオザケンの魅力から抜け出せなくなってしまった.

フリッパーズ・ギターも好きだったけど,それから小沢健二にはずっとずっと深くのめり込んだ(少し恥ずかしいけど).あれから23年も経った今年,小沢健二がまた新曲を出した.王子様もいまやすっかりオジサンである.作品は昔のようなキラキラ感はないけれど,ちょっと落ち着いてまろやかになった多幸感が感じられる曲である.次の曲も聴きたいなと思う.でも,正直に言うと小沢健二が歌っている姿を見られるだけでうれしいかったりもする.

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