このように,現代ではケンカなどするとその場での勝負の他に,社会的な制裁が課せられることになる.実は江戸時代でも,武士が刀など抜こうものならばそれだけで事件になってしまい,武士は罰せられたのだという.だから一心太助などが「抜きたいなら抜きやがれ!」と啖呵をきることができたわけだ.
すなわちケンカをする場合には,目の前の相手の他にのちの社会の制裁まで考えなければならない.その覚悟がなければケンカなどしてはならないのである.
「手を出すときは,心に情けを残すな.
心に情けが残っているときは,手を出すな」
とは,漫画「拳児」に出てきた八極拳士の言葉である.それでも戦わなければならないときには,相手を燃やし尽くさなければならない.二度と立ち上がれないまでに.肉体的にも社会的にも.
0 件のコメント:
コメントを投稿