勉強が好きな小・中・高校生はかなり少数派のような気がする.だいたいの子供が勉強が嫌いという.私も嫌いだった.しかし,勉強をあきらめるということはしなかった.それは,自分への投資だと思っていたからである.
特に中学時代,学校は荒れに荒れていた.トイレの個室のドアはどれも壊れていたし,洗面所のガラスはみな割れていて使えない.その上,水道の蛇口もとられていて水栓をひねることさえできなかった.タバコの吸い殻も当然のように落ちていたし,あちらこちらにシンナーを吸ったあとも見つかった.そんな学校だった.
そんな校内暴力がひどかった環境だったけれど(ほんとにスクールウォーズみたいだった)それなりに中学生活は楽しかった.しかし,そんな毎日に嫌気がさしていたのも事実である.そうした状況から抜け出す,手っ取り早い手段は勉強だった.勉強で環境の異なる高校に行くこと.それが一番の近道だった.
高校時代,親との関係も悪くなかったけれど,まずは自立がしたかった.親から離れたかった.やはりそこでも一番の近道は勉強だった.奨学金もいただくことができて,あとはわがままを言って東京の大学に進学させてもらった.一人暮らしの大学生活は楽しかったな.
勉強こそが自分が毎日から抜け出すための最も力強い手段であり,もっともリターンの多い投資なのだと中学時代から思っていた.そして今もその思いは変わらない.なぜ,今の中高生,大学生は勉強が嫌いなのだろうと思う.今の環境から抜け出すためには勉強が一番の近道なのに.勉強できるチャンスがあるならば,それを最大限活かした方がいい.なぜそれがわからないのだろうかと思う.現代はそんなことがわからないほど,ぬるくなってしまったのかもしれない.
2017年4月29日土曜日
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