スーパー銭湯にも露天があって,見えるのは隣のショッピングセンターの看板(長嶋さんが警備会社の宣伝をしているやつとか)ばかりなのだけれど,それでも上を見上げれば夜空が見える.それだけでも十分開放感がある.
今晩も夜空を見上げていると,流れの速い黒雲の切れ目から真円の月が見えた.白く輝いていて美しい.そうだ,今日は満月だった.朝のニュースで「平成最後の満月」といっていたのを思い出した(もう「昨晩」の話だけど).
めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に
雲がくれにし 夜半の月かな
などと紫式部の歌を思う浮かべてみたり.
だいたい私は月が好きなのだ.死と再生の象徴である月が.
平成最後の満月は,スーパー銭湯の壁に囲まれた夜空の中にあった.いつかこの月を思い出すこともあるだろうか.
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