2007年12月6日木曜日

神戸ルミナリエは省エネに役立っている?

今朝,通勤途中の車の中で,
山下達郎の「クリスマス・イブ」をラジオで聴いた.
神戸では,ルミナリエも始まったという.
あぁ,もうすっかり世の中はクリスマス・シーズンである.

我が家でも小さな小さなクリスマスツリーを飾った.
ピカピカと点滅する電球をみて,
その消費電力を思う(笑).

ニュースで聞いた話だけれど,
パリでシャンゼリゼ通りのライトアップが始まったけれど,
今年はすべてリニューアル.
照明の数は2倍に増やしたのだけれど,
消費電力は30%減ったのだという.
その理由はLEDの採用.
LEDの消費電力は(同じ光量を得るという条件で)
白熱球に比べ,約1/10.
寿命はほぼ半永久的だから,
多少初期コストがかかっても,
十分にペイできるということだろう.

LEDは今後も用途が拡大していくだろう.
信号も,車のバックライトもずいぶんとLED化された.
ここで青色ダイオードの発明の素晴らしさを思う.
ダイオードに光の三原色が揃い,その用途は一気に広がった.
その省エネ効果と寿命の長さを考えると,
やはりノーベル賞並の発明なのだろうと思う.

さて,神戸ルミナリエはどうだろう.
残念ながら照明がLEDだという話は聞かない.
おそらく相当量の電力を消費しているのだろう.
電力会社が別途,一時的な回線を引いているとも聞いている.
しかし,その開催される意味を考えたら,
そんな消費電力などの問題について
あれこれいうのは野暮な話なのだろう.

今年の電気関連学会 関西支部大会の懇親会で
照明学会の会長のあいさつで,こんな話があった.

「ルミナリエの照明について電力うんぬんと
苦情を言われる方も多い.
確かに,電力的には問題がある.
しかし,ルミナリエは200万人もの方が
足を運んでくださる催しなのです.

そしてこう考えてはいかがでしょうか.
その200万人の人がルミナリエに来ていた時間は,
家庭内の電灯は消えている.
つまり省エネになっているということです」

もちろん,ちょっとした笑い話になっているわけだが,
ひょっとしたら,本当にその効果はあるかもしれない,と
思わせるところが,さすが学会会長である.

そんなことを考えながら(いやすっかり忘れて),
ぜひあの光の下を歩いてみたいものである.
(実は,一度も行ったことがない)

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