金曜日には,研究室の卒業生が遊びに来た.
リクルート活動かと尋ねると,そうでもないという.
それでもいろいろと就職の話をしていく.
そうした時期が既に始まっている.
彼は着慣れないスーツを着ていたけれど
(会社でもスーツはあまり着ていないらしい)
そしてちょっと見,全然変わっていないように見えたけど,
ちょっと話しただけで,彼の成長ぶりは良く分かった.
相手の論点を即時に理解し,適切な回答を行う.
うむ,うむ.職場で鍛えられているな,と感心する.
彼は,意識的にそうした能力を磨こうと
していたわけではないのかもしれない.
しかし,職場の人たちとコミュニケーションをとることによって
(それはほとんど目上の人とのものになるだろう)
彼は無意識的ではあるかもしれないが,
そうした能力を獲得してきたと思われる.
現代の仕事はほとんどがグループで行われる.
コミュニケーション力なくして仕事はできない.
ジェネレーションギャップがあったとしても,
相手の意図することを理解し,その先に行動する.
こうしたことができてこそ「社会人としての大人」なのである.
学生時代,少し彼に感じた頼りなさは影をひそめ,
地に足がついている感じがする.
こうした印象が彼に今後もプラスに働いていくだろうことは,
容易に想像できる.
この獲得した能力は隠すことはできない.
敏感な人には,すぐに察知されるのである.
しかし,環境が変わるということの大きさを改めて知る.
適応力にすぐれた若者は,別人のように成長を遂げる.
まさに,「男子三日会わざれば刮目して見よ」である.
教育とは,そうした環境を整えることこそが
目的なのかもしれない,とも思う.
2007年12月10日月曜日
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