2007年12月18日火曜日

心をゆたに

昼食を食べる暇も無いくらいに忙しい.
(いつも昼食を食べつつ
ブログ記事を書いているのだけれど)
師走とはよくいったもの,
本当に忙しい.

こうした加速する忙しさの中で思い出す歌がある.

事にふれ 身はいかさまに くだくとも
心はゆたに なすよしもがな


これは,これは、昭憲皇太后、
すなわち明治天皇の皇后の御歌である。
以前,明治神宮を参拝した際にひいたおみくじに
書かれていた歌なのである.
明治神宮のおみくじには,
明治天皇と皇后の歌が書かれているらしい.

"心をゆたに"
この言葉を思い出して,そっと肩の力を抜く.

忙しくなると,心の中の空白が無くなっていく.
気持ちに余裕は無くなるし,
良いアイデアも浮かばなくなってくる.

心を動かすためには空白が必要なのだ.
タイルパズルと同じだ.
何かを動かすためには,
まず何かを動かして
スペースを作らなければならない.

"心をゆたに"
まず何かを動かす.
そうすれば次が動くのだ.

0 件のコメント:

コメントを投稿

春望は「しゅんぼう」と読む

 中国の人が驚くことのひとつに,日本人が漢詩を読めるということがある。レ点などを用いて日本語に翻訳して漢詩を理解する。そのことに大いに驚く人が多い。 ずいぶん以前のこと,中国の杭州,浙江大学を訪問した際に,研究室の方が西施にゆかりがある西湖を案内してくれた。そこには,蘇軾の読んだ...