このブログには,私の活動の記録も少し残していこうと思う.
先週末は,福井大学を訪問した.
(助教のK先生と一緒)
私も参加している文部科学省グローバルCOE「次世代電子デバイス教育研究開発拠点」の一環で,
次世代パワーデバイスであるGaN素子のセミナーを
聴講する目的である.
福井はあいにく大雪で,JRの特急「サンダーバード」にも
遅れが出た列車もあったようである.
私はもともと新潟の生まれなので,
福井の雪の多さくらいでは驚かないのだけれど,
それでも湿った雪のにおいを嗅ぐと,
あぁ,雪国に来たのだな,としみじみ思った.
(革靴はびしょびしょになったけど)
せっかくの福井大学訪問の機会であったので,
セミナーの他にも二つの研究室を見学させていただいた.
ひとつは,電気・電子工学科 電力システム研究室
(松木教授,林准教授,川崎助教)である.
こちらの研究室は,実際の配電系統を模擬できる
素晴らしい実験設備を所有している.
配電系統の構造もスイッチを使って自由に切り替えられるし,
負荷もあらかじめプログラムされたとおりに,
抵抗などが接続され,意図した負荷曲線を再現することができる.
素直にうらやましく感じた.
どのようにしてこの設備を活かしていったらよいのか,
それはなかなか大変なのだろうと思うけど,
設備があれば,アイデアも生まれる.
いつか私たちも,ぜひ変換器を接続して実験しに来たいものである.
もう一つは,電子デバイス研究室
(葛原教授,塩島准教授)である.
こちらは,GaNなどの次世代のデバイスの開発を行っている
研究室で,物性系らしい測定器や顕微鏡のようなものなどが
机の上に並んでいた.
共通設備ではあるが,電子ビームスパッタ装置や,
クリーンルーム内の設備もあって,こちらもその充実ぶりに
感心するところしきりだった.
この二つの研究室で共通に思ったのは,
対応してくれた学生たちが,大変しっかりしていること.
私たちの質問に対しても的確に答えてくれる.
これは,研究室における指導が
素晴らしいものであるにちがいない,と
簡単に想像できる.
いやいや,こちらも頑張らねば.
研究室を見学させていただいた後,
古川電工の方のセミナーを聴講する.
SiCもいいけれど,GaNの未来も期待できるゾ.
そんな感想を持ちながら,
駅前の食堂でソースかつ丼を食べながら
K先生とビール・日本酒を飲む.
こうして,頑張っている研究者仲間の姿を見ると,
大いにやる気が湧いてくる.
負けてはいられないなぁ.
2008年2月20日水曜日
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