2008年2月14日木曜日

動画投稿サイトの可能性

昨日の朝もNHKのニュースで動画投稿サイトの話題が
取り上げられていたけれど,
相変わらず動画投稿サイトの周辺は騒がしい.

私もよくYouTubeなどは見るのだけれど,
確かにいろいろ問題はあると思う.
しかし,それ以上に素晴らしい可能性があることも
間違いないと思う.

最近驚いたのは,
"Foo Fighters Presenter,
My Grammy Moment"
とタイトルがついた動画が非常に多く投稿されていたこと.

そのそれぞれが,Foo Fightersの"Presenter"という
曲を,思い思いの楽器で演奏した約1分間の動画となっている.
バイオリン,チェロ,トランペット,ホルンなど,
いろいろな楽器で演奏されているし,
またもちろん,演奏する人の個性が表れていて,
私も数多くの動画を見てしまった.

どういうわけなのだろうと調べてみると,
グラミー賞授賞式でFoo Fightersが演奏することに
なっているのだけれど,その演奏のエキストラの
募集のオーディションがYouTubeを通じて行われていたのだ.

オーディションを行っていたのはアメリカ大手TV局のCBS.
Google-YouTubeと提携していたはずである.

YouTubeには,当日の模様も投稿されていて,
Winnerとして中国系のバイオリニストが発表されていた.
(私も彼女のオーディション用の動画を見たけれど,
やっぱりなにか惹かれるものがあった.
けれど,彼女はプロらしい.
それも動画で演奏会のものを見つけて知ったのだけど)
そして,Foo Fightersとの共演.
(その他,オーディションで受かった複数の人たちも
舞台に上がっていた.トランペットなども)

こうした試みこそが動画投稿サイトの可能性を示すもの
ではないだろうかと思う.
CBSの社長は,確か「もはや我々はBroadcasterではない,
Contentscasterなのだ」みたいな発言をしていたと思うのだけれど,
そこに比べると日本のTV局というのは
なんと器量が小さいことか,と思う.

動画投稿サイトでは,著作権の問題が,
真っ先にやり玉にあがるけれど,
(私もそれは大切だと思うけれど)
某局の健康番組がデータ捏造で問題になったときに,
スポンサーが1億円も払っているのに,
番組制作会社には900万円も渡っていなかった
などという報道があったのを見ると,
TV局が守りたいものは結局は
自分たちの権益だけではないのだろうかと
勘ぐってしまう.

アメリカという国は,
こうした問題がある場合,大体において,
オープンな方に動いていく.
YouTubeみたいなものも,
より活かしていくためにはどうしたらよいか,
という視点で動いていく.
そこが素晴らしい国だと思う.
公明正大を大義名分にしている国だけある.

日本は,今後どうなるかはわからないけど,
TV局の既得権益を守るためだけに,
規制を厳しくして,日本がこうした
コンテンツビジネスの世界において
国際的に遅れをとることにならないよう
祈るばかりである.

(今日は珍しく話が大きくなってしまった)

4 件のコメント:

  1. アメリカの事情を詳しくは知らないけど、
    個人の権利とかに、厳しい国だと思っています。

    その国から、Google-YouTubeとかが生まれてくる事は、やはりすごいことなのでしょう。

    個人の努力が評価される国なんでしょうね。

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  2. mochaさん,いつもコメント有難うございます.

    私はなんだかんだいっても,アメリカという国が好きなのですが,それはこうした動き(たとえ建前でも)を,国としてちゃんとやるからです.

    個人の努力が評価されるかどうかはわかりませんが,成果はしっかりと評価されるようです.

    少なくともいろいろな発想が日本よりも生まれやすい土壌のようです.

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  3. 努力ではなく成果ですね。

    アメリカの良い点はたくさん有ります。
    今、毎日大統領予備選挙をCNNで見てます。
    これだけ多くの時間とコストを掛けて大統領を選ぶという点は評価できると思います。
    日本の首相をこれだけの時間を掛けて選んでるでしょうか?

    ただ、残念なのは、
    http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080215-OYT1T00190.htm?from=navr
    の様な犯罪が繰り返されることです。
    (最近の日本もそうなのかもしれません)
    単純に銃が手に入るから、だけではない何かがあるように感じてます。

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  4. そうですね.
    アメリカの大統領選挙はすごいですね.
    また自分の支持政党をはっきりと持って
    応援する人々が多いことに,驚き,
    素直にうらやましく思います.
    (私には到底できない)

    銃の規制については,アメリカの思想というものが大きく影響しているらしいことは理解できるのですが,よくわかりません.
    ただ銃を規制すれば,犯罪に至る機会を少なくすることは間違いないわけで,そうした声はなぜかき消されてしまっているのか,難しい問題なのだろうと推測されます.

    ただ,以前アメリカ旅行中に聞いたのは西海岸の山近くで車を走らせていた時に,クマなどにあうことを考えたら,やっぱり銃は必要じゃないか,という意見です.そのときは,それはそうかも,とも思いました.

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