2008年5月20日火曜日

美しく食べる人

私の居室は,生協の食堂に近く,
昼御飯を買いに出ると,
食堂で食事をしている多くの学生たちを目にする.

そんな彼らを見て思うのは,
どうも食べ方に気を使っている人が
少なそうだということ.
やはり家庭のしつけを疑ってしまう.

私も食べ方がそれほど美しいとは思わないし,
一人暮らしが長かったから,
いつのまにか早食いになってしまって,
直そうとは思っているのだけれど,
そんな私が見ても
ちょっと最近のマナーは乱れていると思うのだから
相当ひどいものなのだろうと思う.

テーブルの上に肘をついて食べたり,
足を組んで食べたりしている.
箸の持ち方もひどいし,
食べ物のつかみ方もずいぶんおかしい.
男子学生だけでなく女子学生もずいぶん怪しい.

昔,食べ方が汚いといって
男をフッた女子学生がいた.
もっともだと思った.

食べ方には,その人の性格が出る.
それは,その人の育ち方を表すからだろう.
焼き魚などをきれいに食べる人に私は
かなり好感をもつ.
一方,クチャクチャ音を出しながら
食べる人はどうしても許せない.

大学生にもなれば,そうした食べ方を
注意してくれる人もいなくなるのだろう.
自分で気をつけなければ,
いつまでもそのままである.

(私が所属していた合氣道部では,
食べ物の食べ方,箸の持ち方さえも
指導されるのだけれど)

かといって,かしこまって食べてばかりでは
食事も楽しめないだろう.
結局,その場の雰囲気に応じて,
いかに楽しく美味しく食べることができるか,
ということが,マナーということになる.
それがわかる人,
それは大変魅力的な人である.

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