2008年5月23日金曜日

ブルーオーシャン戦略

昨日,今日とIMFEDK2008という国際会議に参加する.
International Meeting for Future of
Electron Devicesということで,
将来の電子デバイスが取り扱われる.
今回は,SiCやGaNなどのパワーデバイスが
メインに取り上げられていた.

Tutorialから参加させていただき,
大変勉強になった.

夜のバンケットで,あるメーカの方から
伺ったお話である.

市場が先にあるから
製品を作って売り出すという戦略は,
過当競争の中に巻き込まれてしまう.
市場に無い製品を作って
世の中に送り出すことによって
新たな市場を作るというのが良い.


この話を聞いて,"ブルーオーシャン戦略"という
言葉を思い出した.
これは,まさに伺った話と同じで,
ある製品の主戦場に乗り込んでいく,
市場に切り込んでいくというのは,
非常に大変である.
そこの海域はすでに赤い血に染まった
"レッドオーシャン"である.
一方,新たな市場を創り出す戦略で
乗り出した海域は,青い海原が広がっている.
これが"ブルーオーシャン"である.
どちらの海に乗り出していくか.
当然,後者の方が良さそうである.
これを"ブルーオーシャン戦略"と呼ぶらしい.

しかし,企業がこの戦略をとるのは
リスクが高い.
せっかく市場を見込んで開発した製品が
全然売れなかったら,そこに投資したリソースは
無駄になってしまう.
(完全には無駄にならないだろうけれど)

企業としては,確実に製品が売れる市場があることを
確認してからの方がモノを開発しやすい.
しかし,そこはレッドオーシャンなのである.
ここに葛藤がある.

実は大学などの研究もそうである.
誰もやっていない革新的な研究
(私は恥ずかしながらできていないのだけれど)
には,やはり予算がつきにくい.
予算がつくのは実用化にめどがつくものばかりである.

しかし,それだけでは市場を創出する
革新的なモノ,研究は生まれない.
一方で,売れないモノを作っても仕方がない.
結局,未来の市場があるとわかる先見の明がある企業と
あるいは売れないモノを多少作っても耐えられる
余力がある企業だけが
ブルーオーシャン戦略が取れることになる.
そして,その分野での勝者になることができる.

大学の研究は当然ブルーオーシャン戦略を取るべきである.
まずは,革新的な研究のタネが必要である.
それを私はいつも探している...

0 件のコメント:

コメントを投稿

慈眼温容(1)

 私が一番にご恩を受けている合氣道のO先生のお話。 O先生はたいへんご自分に厳しく,自己を律していらっしゃった。しかし,あるときに藤平光一先生が, 「O君は,”春風を以て人に接し、秋霜を以て自ら粛む”ではなく,人に接するときも秋霜を以てしているね」 とおっしゃられたそうである。ま...