2009年11月19日木曜日

常に動ける状態が

風邪を全く引いてしまった.
昨晩は,鼻水とくしゃみがひどかった.
幸いにして熱はないので,こうして大学に来て
仕事もできるが,早く体調を戻さねば,
山積している課題を解決できない.

風邪は身体や精神状態に歪みがある場合に,
それを回復するために「経過」するものである,
というのが野口整体の考え方らしいが,
やっぱり気が抜けた時にひいてしまうのは,
身体の免疫力というのは精神状態に
その強さが依存するのだとつくづく思う.
すなわち「病は気から」である.

以前に中村玉緒さんが,風邪をひかないコツを
尋ねられたところ,

「借金をすることです」

とお答になっていた.すなわち,借金を返すのに
必死になっていれば,風邪なんかになっている
暇はないと.
みんなこの話を聞いて笑っていたけれど,
実際必死になっているときには,
風邪はひかないのではないだろうか.

先週末ようやく訪れた休日に
気を緩めてしまったことが
風邪をひいた原因である.
気を緩めるということは,
身体の状態がスキだらけになるということだ.
これは実感できる.

スキの無い状態.
これはすべてが緊張しまくっているという
状態では決してない.
むしろリラックスしている状態に近い.
しかし身体の内部感覚からいうと,
どこかで筋肉(内臓の周り?)が
ゆるんでいる感じがする.

ゆるんでいるとき,

・姿勢が崩れる
・口が開いている
・視線を高く保てない
・内臓周りの下腹の筋肉がゆるむ
・括約筋がゆるむ

などの身体的症状が現れる.
その結果,精神は緩み,身体の抵抗力は
低減し,ますます身体が緩むという
負のスパイラルに陥るような気がする.
思いのほか,心と身体は密接に関係しているのだ.

そうはならないよう,精神を鍛錬するのが,
武道の本質なのだと考えている.
常に緊張するのではない.
常に動ける心身の状態を維持する.
それが修行である.

とはいうものの,鼻水どめの薬を飲んだら,
まるで後頭部を殴られたように
強烈な眠気に襲われた.
こうした睡魔に襲われた状態で,
いかに覚醒して仕事ができるか.
今日の修行ポイントはこれにしよう.

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