2007年10月22日月曜日

わが栄光の...今シーズンの終わり

私にとっての今シーズンが終了した.
セ・リーグのクライマックス・シリーズにて
わが栄光の巨人軍が,中日に惨敗し,
私の今シーズンが終了した.

私はわが栄光の巨人軍ファンである.
なかなかこの大阪の地においては肩身が狭い.
そして,なぜあんなチームを応援するのだと
非難されることが多い.
でも好きなものは好きなのである.

あの実力がありながら不本意な成績に
終わっていく強者の悲しみ.
なぜか裏目に出てしまう施策.
そして歯車がどこかでずれてしまい,
修正されることなく終わっていくはがゆさ.
これらがすべて巨人軍に存在する.

私は,巨人軍は日本球界のレアル・マドリッドなのだ,
と言い続けてきた.
あれだけのスター選手を集めていながら優勝できない.
そして,あのオーナーと綺羅星のごとく存在するスターOBの
プレッシャーと戦いながら,それでも健全なチーム運営を
しようと努力しつづける監督,スタッフ,そして選手たち.
とても涙なくしては見れないのである.
(現在の選手の名前などほんのわずかしか私は知らない)

プロというのは勝てばよいというものではない.
プロがプロたるゆえんは,やはりプレーの素晴らしさである.
高校野球のような野球をプロがして勝って面白いのだろうか.
それよりも,負けてもいいから華麗なプレーで
夢を見させてくれた方がどれだけ良いか.

しかし,最近の巨人軍がその夢を見させてくれているかどうか,
と言われると答えにつまってしまう.
だがこの数年の巨人軍は,上記の不遇な強者の悲しみを
見せてくれている.
そこには,そんじょそこらの小説よりもずっと深いドラマがある.

君は,今回のクライマックスシリーズにおける
あの悲愴な原監督の表情をみただろうか.
なんという悲痛さ.
なんという無念さ.
そうしたものが伝わってこないだろうか.
あれだけの選手のコマをそろえておきながら
なにかが足りなくて栄光にはたどり着けない.

これこそが人生なのである.
コツコツやっていく人生など,
自分のものだけで十分なのである.
われわれが望むものは
プロが人生をかけてみせてくれるドラマなのである.
そしてその悲愴なドラマが今の巨人軍にあるのだ.

とりあえず,今シーズンは終わった.
今は解脱した修行僧のような落合監督が率いる
中日を応援するしかない.

来年は,また巨人軍はどのようなドラマを
見せてくれるのだろうか?
ドラマがそこにある限り,
私は巨人のファンであり,
巨人軍は,「わが栄光の...」なのである.

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