若手研究発表会が開催された.
このブログでも何度か話題にしてきたように,
この会の特長は,単に学生を中心とした
ポスターによる研究発表だけでなく,
特別講演を含めたすべての会の運営を
各大学・企業から集まった若手幹事と呼ばれる
若手研究者,学生たちが行うことにある.
夏くらいから企画,構成が若手幹事会で議論されてきて,
それがとうとう実現されたのである.
特別講演会のテーマは,新エネルギー,省エネ.
やはり夏のころは原油高の問題が
話題になっていたためか,
学生の間でも将来に対するエネルギー対策に
関する講演を聴きたいということになり,
当日は,NEDOの方に国策としての省エネについて
ご講演いただいた.
こうしたテーマの決定も幹事会任せである.
また,後半はパネルディスカッションということで,
太陽光,風力,波力の各発電分野の専門家を含めた
方々で,いろいろな話題について話し合う.
このコーディネータも学生幹事が行うので,
最初はどうなることかと思ったのだけれど,
なんとかまとまっていたように思います.
懇親会もずいぶんと盛り上がった.
結局参加者が130名弱もあって,
大盛況のうちに会を終えることができた.
若手幹事のみなさん,本当にご苦労さまでした.
帰宅途中,リーダの学生が会の出来を
100点満点で100点以下の点数をつけていたけれど,
私の感想では120点くらいの出来だったと思います.
確かに,会が始まったときには,
各幹事も落ち着いていなくて,
見ているこちらがドキドキしたけれど,
そのうち,ずいぶんと進行もこなれてきて,
最後の方はかなり安心してみておりました.
そして,あらためて思ったのは,
学生に舵を持たせると,それなりに各人の能力を発揮して,
責任をもって会が実現できるのだということ.
ついつい,私たち,おじさんたちは過保護で心配してしまい,
いろいろと口や手を出してしまいがちなのだけれど,
(実際,自分たちでやる方が楽だし)
こうやって,企画を通して成長していく
若手の皆さんを見ていると,
それはそれで,良い機会だなと思う.
また,こうした機会は学会活動などの名目がなければ
彼らにも与えられないわけで,
その意味でもこのパワーエレクトロニクス学会は
たいへんユニークな活動を行っているのではないかと思う.
今回も,過去に幹事会を経験した社会人の参加があった.
こうしたOBを集めた企画もぜひ行いたいと,
声があがっている.
今年は残念ながら実現しなかったけれど,
幹事のみなさんの交流,つながりを見ていると,
ぜひ実現させたいものである.
#ところで,私は当日,3時間のポスターセッションと
駅から45分も歩いたことで(終バスが出てしまっていた!)
腰がすっかり痛くなってしまった.
学生のみなさんの元気さがしみじみうらやましく思いました.
私も参加していました。
返信削除今までも結構おもしろかったのですが、今年のは、今までで一番、特別企画もポスターも面白かったと思います。あれだけ面白い企画を出せるのだから、きっと、社会に出てからも、いろいろ活躍をしてくれると思います。
何年か前ですが、若手幹事で司会をした人と、その後の研究会で会いました。その研究会では論文発表をするようでしたが、「発表の方が楽でしょう」といったら「楽ですね」と笑っていました。修羅場を越えると人間強くなるものです。
そして、弱弱しく育った私などは、半分くらいの年の若者から勇気をもらうのでした。
ほんとうに,若い人たちの活躍は素晴らしいですね.私もずいぶん元気になりました(身体はボロボロでしたが).
返信削除私も弱弱しく育ったクチなので,若い人たちがまぶしく感じます.
また,来年楽しみですね.