2008年12月31日水曜日

結婚のススメ

新潟に帰省する前に,
予定していた年賀状を
一応すべて書き上げた.
年賀状を年内に書き上げるなんて,
ここ2,3年なかった快挙である.
思わずバンザイと叫んでしまう.
まぁ,ひとえにうちの奥さんの
叱咤激励によるものだのだけれど.

年賀状を書いていて思ったのは,
私の周囲には結構独身者が多いということ.
年若いのならば心配はしないのだけれど,
30代後半の男性が多くて,
他人のプライベートとはいえ,
ついつい気になってしまう.

彼らの中には,結婚はしたいのだけれど,
生活を変えることに不安があって
踏み切れない人も多いのではないかと想像する.
(もちろん彼女が本当にいない,という人も
いるのだろうけど...)
少し前に「結婚できない男」という
テレビドラマの傑作があったけれど,
一人暮らしの悠々自適さからみれば,
結婚生活の不自由さに気が引けるのも
わからないわけでもない.
確かに高額の買い物もできなくなるし,
ひとりふらりと映画を観にいくなんて
こともできなくなる.
子供ができれば,ひとりの週末なんて
到底望むことができない贅沢となる.

それでも私は言いたい.
結婚はやはりすべきだと思う.

しかし,結婚に過度の期待を抱くのは間違いだ.
以前読んだ河合隼雄と村上春樹の対談に,

「結婚は苦労をするためにするものであって,
決して幸せになるためにするものではない」


という河合の言葉を見つけて,全くその通り!と
思わずうなづいてしまった.

幸せになるために,と思って結婚するから
あとあと大変になるのだ.
他人と一緒に暮らすことになるのだから,
苦労が増えるのは当然のことである.
その苦労をすることに価値があるから,
それが人間の成長に大いに役に立つから,
人はわざわざ結婚をするのである.

確かに,家族を持つということの素晴らしさはある.
しかし,その素晴らしさは苦労を乗り越えるから
得られるものであって,最初から無償で
享受できるものではないと思う.
(私も結婚してまだ10年しか経っておらず
大きなことは言えないけれど.
...でも,言ってる?)

この苦労の覚悟を決めることが,
結婚をするということである.
ただし,私は「結婚は人生の墓場である」とか,
「年貢の納め時」とかいう言葉には同意できない.
むしろ「人生の出発点」である,といいたい.
独身のみなさんには,チャンスがあるならば
ぜひこのスタートラインに立って欲しいと思う.

こうしたことを言うのは,決して独身のみなさんを
この人生の長く険しい旅路に引き込もうなどという
不埒な思いからではなく(笑),
本心から,結婚の素晴らしさを
思うからであります.はい.

2 件のコメント:

  1. 明けましておめでとうございます。昨年中は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。お会いするのは年に数回ですが、ここでお会いしているので、なんか、そういう気もしないから不思議です。
    さて、結婚の話題になれば、黙っていられません。全くその通りだと思います。
    少なくとも、家事が好きな私は、楽になりたいから結婚、という考えは全くありませんでした。人並みに、という考えはありましたが。。。
    実際、しなくてもいいことも増えますが、しなければならないことは大きく増えますね。特に子供ができると。そして、自分について考えるチャンスも増えます。
    最近は、仕事場で、人と接する場合、家族と接したことが役に立つことがあります。また、子育ての本が会社の人間関係に応用できるし、また、その逆もあります。
    そして、恥ずかしいですが、生まれ変わっても今の家族と一緒になりたい、と、心から思います。

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  2. Asanoさん,明けましておめでとうございます.今年もよろしくお願いいたします.

    ブログでこうしてコメントのやりとりをしていると確かにもう少しお会いしているような気がします.(ただお会いすると少し照れますが...)

    結婚については,既婚者はだれも語ることがひとつやふたつでは済まないのではないでしょうか(笑)
    私はAsanoさんのように,ストレートにはちょっと照れていえないのですが,やっぱり今の家族,大好きです.そう言えるうちが幸せですよね!

    返信削除

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