2009年7月27日月曜日

天神様は梅なのか

大阪で天神祭が行われたそうである.
そういえば,大阪大学も船渡御の際に,
船を出すとかで,乗る人を募集していたような気がする.

とにかくひどい人ごみだということで,
全然興味がなかったのだけれど,
ニュースで大阪天満宮の梅の神紋を見て,
あぁ,これは天神様のお祭りなのだと
ようやく思いが至った.

天神様といえば菅原道真であって,
漫画「陰陽師」などではたたり神として登場する
学問で有名な神様である.

東風吹かば 匂いをこせよ 梅の花
主なしとて 春な忘れそ

の歌が有名で,梅がシンボルとなっている.
彼が流された先の大宰府にも飛梅伝説で有名な
梅の木があったりする.

だから彼は梅が好きだったと想像してしまうのだが,
一生のうちに彼が読んだ歌には,
梅に関するものよりも菊に関するものの方が多いらしい.
たしか幸田露伴の随筆集に書いてあった.
梅の神紋ももしかして後世の人が
勝手につけたものかもしれない.

梅というのはそれほど日本の神話には
桃に比べて,あまり大きな役割を
果たしていないのではないかと思われるし,
まぁ,梅の神紋ももともとは梅というよりも
五ボウ星と同じ魔除けの意味を持っていたともいわれる.

まぁ,いずれにしろ,
現代となっては天神様といえば
梅になってしまったわけで,
これではあの世の菅原道真も,
好きな菊の花も楽しめまい,と
少しかわいそうに思うのである.



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