2009年7月21日火曜日

日蝕と麒麟

明日はなんとか晴れてほしい.
私はどうしても日蝕が見たいのである.

以前に日蝕を見たのはずいぶん昔のこと.
黒い下敷きを通して,ほんの少しだけ欠けた
オレンジの小さな太陽を見た覚えがある.
(下敷きで太陽を見るのは,目に悪いそうなので,
もうしませんけれど)

今回,私の住んでいる大阪では
なんと80%も太陽が欠けるのだという.
なんともワクワクするではないですか.

古代中国では,日蝕は
竜が太陽を飲み込むために起こると
いわれていたという話を聞いたことがある.
凶兆なのである.

なんの予備知識もなく,太陽が陰っていくのを
ただ黙ってみるしかなかった古代の人々は,
いったいどれだけ恐怖に怯えたことだろう.

余談だけれど,国会解散が本日行われて,
明日日蝕を迎えることになる.
これが古代中国であったら,
どのように人々は考えたことだろう.

日蝕は,単なる天体ショーとしても十分に興味深いのだけれど,
そうした古代のロマンも感じさせてくれるのが
こうして周期的に訪れる天体のイベントの良さである.
(たとえば,ハレーすい星とか)

古代の人々の考えに思いを馳せて,
明日の日蝕を迎えたいのである.
やっぱりなにかワクワクするではないですか.

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凶兆ばかりだとイヤな感じなので,瑞兆の話も少し.
古代中国において,
聖帝の時代に生まれるといわれた
めでたい動物が麒麟である.
孔子が麒麟の死体を見て涙を流したという話が
伝わっている.
もちろん首の長いキリンのことではない.
(麒麟の死体はやはり凶兆なのです.
この辺の話は諸星大二郎の漫画なんかにも
出てきますね)

で,近い将来,麒麟が現れるといったら言い過ぎか.
来年,もしかするとキリンとサントリーが一緒になるという
話が現実のものとなれば,ひとつの大きなキリンが誕生する.
それを瑞兆とこじつけてみたくなる.
(私は別にキリンの特別な応援者ではないですが...
むしろ,サントリーが行ってきた文化事業がどうなるか心配.
たとえば六本木のサントリーホールとか...)

不況は多分に人々のマインドの問題だといわれる.
明るい話題でみんなが盛り上がればいいのだから,
こうしたバカ話も少しは役に立つだろうか.
(いや立たないだろう,~反語)


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