2025年8月31日日曜日

舟を編む ~現代における「言葉」の意味をあらためて考えた~

 あちらこちらで良作と話題になっていた「舟を編む」の地上波放送がとうとう終わってしまった。私もこれは毎週見逃すことができなかったドラマとなっていた。

衛星放送で以前に放映されたものを再編集して地上波放送したらしい。たぶんそれなりに多くの場面がカットされていたと思われる。途中,松田龍平なんて一場面しか出演していなかったけれど,もしかするとBS版ではもっと活躍していたのかもしれない。そう思うと,BS版もぜひ観てみたいと思う。

「舟を編む」は10年以上前に本屋大賞(だった?)を受賞していて,当時も「辞書編纂」というテーマが話題になっていたのをよく覚えている。だから,私もいつか手に取って読みたいと思っていた作品なのである。

しかし,本とは設定が違っているらしい。ドラマでは主人公は池田エライザ演じる辞書編集部に配属されてきた女性社員となっているが,原作では野田洋次郎演じていた先輩編集部員,馬締が主人公だったらしい。さらに新型コロナウィルスの感染の影響が描かれているなど,話題はアップデートされているらしいのだけれど,それらには全然不自然さを感じずに楽しむことができた。

このドラマをみて,「言葉」がもつ力について少しまた考えてみた。残念ながら人間は言葉を通じて話し合わなければお互いの意思疎通が基本的にできない。だからこそ,もう少し言葉の遣い方について気をつけたらよいのだろうとか,SNSでテキスト偏重のコミュニケーションが多くなってきたからこそ,正確に思いを伝えるための言葉選びが大切なだろうとか,この年齢になってもいろいろと考えてしまった。その意味でも素敵なドラマだった。

ところで,最近,Tverで池田エライザと田口トモロヲの「名建築で昼食を~大阪編~」が再アップされていて,全話見直してあらためて彼女の魅力を認識した。以前から注目していたけれど,俳優や歌手だけでなく,映画監督の分野でも彼女の才能を発揮しはじめているらしい。まだ20代とのこと,今後の活躍にたいへん期待している。

#彼女は左利きのようだ。「舟を編む」,「名建築で昼食を」を見ていて気付いた。

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