2008年6月11日水曜日

学会参加は明日への投資

今日は,「新しい配電システムを構築する
パワーエレクトロニクス技術調査専門委員会」の
第4回目ということで,東京に出張してきた.

航空機の電源システムなどの
興味深い報告を聞く.
まだまだ電化を進めていくべきところは
沢山ある.
パワーエレクトロニクスの活躍場所は,
これからどんどん広がり続けるだろう.

委員会では,最近若手(どこまでを若手と
呼ぶかも問題だけど)の学会に参加する意欲が
低いということが話題になった.
学会に参加するメリットが
低いということなのだろう.

確かに学会に参加してすぐに
アイデアが浮かぶということでもないし,
職場を2-3日空けるということの
デメリットは決して小さくない.

私も以前の職場に勤めていた頃は,
自分の業績のために学会で発表はするけれど,
自分の発表が終わったらすぐに
職場に戻るなんてこともしばしばだった.

今日の委員会の帰りに
N大学のI先生と
駅までご一緒した.
そのときにI先生が,

「学会はブレスト(ブレインストーミング)
なんですよね」

とおっしゃっていた.

言われてなるほどと思った.
確かにすぐに成果が出るわけでもない.
しかし,いろいろな刺激を受けることで,
次の発想が生まれる可能性が高まる.
明日への投資である.

創造性は記憶力と強い関連性があるという.
InputがなければOutputが生まれないのは
道理である.
そのInputを求めて学会に参加する.

若手のみなさんに興味を持ってもらえる
企画を提案できないかという話になった.
その企画こそブレストが必要なのだけど.

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