2008年6月14日土曜日

学会に出かける前にやらなければならないことの多さ,そしてギリシャとトルコ

ということで,明日,いや今日になってしまったけれど,
今日からギリシャに出張である.

やっと仕事が終了した.
といっても,会議の準備ではなくて,
一週間職場を空けるために,
前もって行わなければならない仕事の処理に
時間がかかったのである.

一週間の自分の仕事の量を考えると,
まぁ,それなりのことはやっておかないと,
とてもおさまらない(仕事が回らない)というのは
容易に想像がつくのだけれど,
それでもやっぱり大変である.

肝心の会議準備の方は
大体できたのだけれど,
発表で話す内容などの検討などが
残っている.
あとは空の上で行う予定である.

で,ギリシャなのだけれど,
全く準備ができていない.
スーツケースも出さなくちゃ.
そしてギリシャについての
知識も仕入れる時間がなかった.
まずは飛行機の中で「地球の歩き方」を読もう.

しかし,これから訪れるロードス島の
歴史くらいは知っておこうと,
実は,塩野七生の
「コンスタンチノープルの陥落」と
「ロードス島攻防記」の2冊の本を
前もって購入しておいたのである.

これらは,「レパントの海戦」と合わせて
3部作ということになっていて,
「ロードス島攻防記」を読む前に
「コンスタンチノープルの陥落」を読もうと
思って,とりあえず2冊を購入した.
しかし,とても読むヒマがなかった.

それでもなんとか
「コンスタンチノープルの陥落」だけは
読み終えた.
残りの「ロードス島」の方は
ドバイの空港で5時間待ちの間に
読もうという魂胆である.
ロードス島に着くころには,
歴史的ロマンで胸がいっぱい,
ということになる予定である.

しかし,ギリシャという国,
そしてトルコという国について,
私が全く知っていないということを
今回あらためて思い知らされた.

まぁ,私はもともと世界史は苦手で,
地理ができなくて文系から理系に
転向したくらいだから,
全然ヨーロッパのことがわからない.
それでも西欧のイギリス,フランス,
ドイツくらいのある程度の情報は知っている.
それにくらべて,ギリシャやトルコについての
情報はどれだけ貧困なことか.
それだけ両国は世界にとって重要ではないのか.
(あるいはただ私が薄学なだけなのか)
そんなことは決してない.

ギリシャには古代からのすぐれた文明があり,
その歴史の長さ,世界に与えた影響から
考えてももっと知られるべき国なのではないかと思う.

トルコも一時期の隆盛を考えると,
現在のこの国への注目の少なさは,
その歴史に釣り合わないのではないかと思う.

いずれもこの小説を読んで,思ったことである.
日本は,この地方への関心が
ちょっと低すぎるのではないかと思った.
そして自分の知識の薄さをうらめしく思った.
世界には,素晴らしい歴史,智慧,
そして多くの人々の生きざまが散らばっている.
なのに,私はそれを知ろうとする努力が
少なかった.
大いに反省する.
今回の出張は,
ちょっとは世界に目を向けるきっかけになりそうである.

ということで,このブログを読んでくださっている
仕事関係の皆様,これから一週間のアクティビティは
期待しないでください.
学会三昧の時間を過ごしてまいります.

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