2008年6月12日木曜日

メールで窒息する

実は今週末から1週間ほどギリシャに出張である.
PESC2008というパワエレの国際会議に
参加するためである.

ギリシャ,それもロードス島なので,
交通手段も非常に不安なのだけれど
(何度行っても海外旅行は不安だ)
数ある不安のひとつにホテルの部屋から
インターネットにつながるか,どうか,
ということがある.

会議が開催されるホテルは,
安い部屋はすでに予約で一杯だったので,
近くの別のホテルに宿をとった.
悪くなさそうなのだけれど,
どうもインターネットは通じなそうである.
リゾート用のビーチホテルなので,
そうした設備は不粋なのかもしれないけれど,
こちらとしては,その可否が大変重要だ.

私は多い方ではないけれど,
それでも毎日30通以上のメールを受け取っている.
(もちろんスパムはのぞいて)
1週間チェックしないということは
帰国してから200通以上のメールを処理しなければ
ならないということになる.
考えるだけで,ため息が出る.
毎日のメールの処理だけでも結構なロードであるのに.

特に回答や仕事の締め切りがあるメールは
大変に困る.
出先で気づけば,それなりに処理,
あるいはできないことを謝ることもできるのだけれど,
見ることができず多数の宿題がたまっていると
帰国してからしばらくは地獄となる.

だからなんとかホテルからインターネットが
使用できるようであって欲しい.

たぶん会議場でもある程度使えるようには
なっているかもしれないが,
NetCafe形式だったりすると
Webメールを見るのがせいぜいだろう.
無線LANでも備えてくれているとうれしいのだけれど,
多数が接続されて通信速度は大変遅くなる.

以前泊まったシアトルのホテルは,
ネット接続は有料だし,非常に遅かった.
上海もそうである.
その点,日本のビジネスホテルは素晴らしい.
宿泊料が安くて,部屋はせまくても,
インターネットは無料で使用できる所が多い.

とにかく,この1週間のメールが
たまる状況だけは避けたい.
メールから解放される,という
束の間の安らぎの代償は大きすぎる.
帰国後,メールで窒息するのである.

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