2008年6月16日月曜日

アテネからロードス島へ

なんとか無事にロードス島まで
辿り着き,会議にも出席できている.

アテネ空港でロードス島までの
乗換え時間が1時間20分だった.
予定通りにアテネに飛行機が着いて,
乗り換えは余裕だと思っていたが
これが大変甘かった.

入国審査でかなり時間がとられ,
空港の出口を出たときには,
あと50分くらいしか出発までに
残されていなかった.
搭乗客のほとんどがEU以外の国からの
観光客だったらしい.
どのパスポートコントロールの窓口にも
長い列ができ,それもあちらこちらで
侃侃諤諤の言い合いが始まっている.
これだからヨーロッパ人は...と
思ってしまう.

バッゲイジクレームで
幸い荷物はすぐに出てきた.
やった,珍しく(笑)ツイている!
スーツケースの取っ手をつかんで
あせって出国出口を飛び出した.
目指すエーゲ航空の
チェックインカウンターの所在を
職員に聞いて階をあがる.
(ギリシャの人は大抵親切だ)
チェックインカウンターの番号を
確かめると,なんと最も離れたところにある.
重たいスーツケースを引きながら
空港の中を走っていった.

チェックインカウンターに辿り着いて絶句.
またまた待っている客の列が長い!
そして5つあるどのカウンターも言い合いをしている.
出発まであと35分程度しか残っていなかった.
どうしよう.職員に話しかけようにも
言い合いに夢中の職員しかいない.
職員に話しかけるタイミングを
図りながらもどんどんと時間が過ぎていった.

そのうち,ひとりの女性の係員から
客が離れた.
いまだ!と思った瞬間,その係員が
なにかをギリシャ語で叫んだ.
そして続いて英語で,

"Passengers to Rhodos!?"

思わず手を上げる.アイコンタクトで
向こうが認識したことがわかった.
すると隣の列のおじさんが,
"Go, Go!"と私の顔を見て心配そうに
言ってくれる.
本当に親切だ.
おじさんに笑顔で"Thank you!"と応えて
長い列を横切って,そのカウンタに行く.

するとさっきの客がまた戻ってきて
まくしたて始めた.
あ~っと思っていると,その女性係員が
隣へ行けと指で合図をくれた.

そして隣の若い男の係員に.
彼はすぐに事情を察してくれて,
どこかに電話をかける.
しかし,どうもつながらないらしく,
彼も焦り始めている.
さっきの女性係員も心配している.

ようやく電話がつながって,
私のチェックインも完了.
出発まであと15分も無い.
スーツケースが飛行機にちゃんと
積まれるかどうかがすごく心配で,
係員に確認する.
"大丈夫だ"と笑って,
"とにかくお前が行け行け!"と言う.
"ありがとう"と応えて,
走ってゲートに向かう.

これで終了かと思いきや,
搭乗手続きの前の手荷物検査があった.
今回の出張では,
全然ひっかかっていないので
これは大丈夫.と安心していくと...
なんと前の客が手荷物にシャンプーの
容器を持っていたらしく,
そのことでもめている.
その間に私を進めてくれればいいのに,
私のバッグとノートPCは
検査機械の中で止まっている.
ここで費やすこと5分以上.
結局ノートPCをオープンするところまで
確認させられて解放される.

ゲートに走っていくと,
向こうの係員が早く,早くと
手招きをする.
汗もだくだくになりながら,
ようやくバスに乗り込む.
トイレにも寄りたかったのだけれど,
我慢することになってしまった.

1時間後,ロードス島の空港のトイレに
駆け込んで事なきを得る.
とにもかくにも今回は
ぎりぎりのところで助かっている.
心配していた荷物もちゃんと
手元に届いた.
(実は私のバッゲージロストの確率は
かなり高いのだ)
これは,私の日頃の行いが
良いためか,悪いためか...
(たぶん悪い方なのだろう)

ホテルの部屋は
オーシャンビューの8階に
用意してくれていた.
日本で予約したときは,
山側ということになっていたのに.
本当に青いエーゲ海を見て,
少し旅の疲れも癒された.

しかし,今回の教訓.
国内線の乗り換えであっても,
外国では余裕のスケジュールが必要.
そして日頃の善行を心がけよう(笑).

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